また、暮れには2005年度の合計特殊出生率が1.26にまで落ち込むとの見通しが発表されました。
さまざまな分野で先が読めない状況が生まれ、想定外の現象が起きています。しかし、そんな中でも確実に予測できることが2つ。少子高齢化と地球環境の問題です。1.26という数字は、これまでの少子化対策が何の効果ももたらしていないことを物語っています。最近の子育て支援策は、主に少子化に歯止めをかけることを主眼に行われてきましたが、本来はもっと広い視野で、そして現実に即した施策が展開されるべきです。働いていても子育てしやすい職場環境を整備すること、子育て中の人たちを温かいまなざしで見守り、支えること、子どもを持つスタートとなる妊婦検診の無料化や不妊治療費補助の増強、子どもの多い家庭への経済的援助なども必要です。また、非婚で子どもを産む人たちのライフスタイルを尊重することも大切です。子どもを産みたいと願う人たちが、安心して産み、育てられることに本腰をいれなければなりません。
21世紀の2つの命題にリーダーシップをふるうのは、猪口さんと小池さんという女性の大臣。そして子ども・高齢者・環境という3つのKは、私たち生活者ネットワークが設立時から大きな柱としてきたことです。今年も大勢のみなさんと意見交換しながら、こうした問題に女性の視点でしっかりと取り組んでいきます。
今年もどうぞよろしくお願いします。