子どもの安全のために

東京ネット「子ども部会」討論より

  
2年前に江戸川ネットの子ども部会がつくった「子どもの目でみた『子どもあんぜんマップ』」

   東京都は18年度、すべての公立小中学校への防犯カメラ設置を打ち出し、11億円の予算を計上、江戸川区でも小学校73校に付けられることになりました。1校あたりの予算は150万円までとされ、半分は東京都が補助するものです。
  社会情勢に照らせば、子どもの安全を守るためにはやむをえない部分もあるでしょうが、設備に頼った監視型管理は決して望ましいとは言えません。かつての地域がそうであったように、子どもの安全確保は身近な人間関係の中で自然な形で行いたいもの。そのような子どもを支える地域の力、子どもを取り巻く人間関係の醸成こそが今、求められているのではないでしょうか。1校につき4台程度のカメラ設置が予定されていますが、設置基準をどうしていくのか、チェックしていきたいと思います。
  また、今、各学校では再度「安全マップづくり」がすすめられています。73校がつくったマップは、各家庭には配布されるでしょうが、教育委員会や警察など関係機関もその情報を共有しているでしょうか。危険箇所などは警察や区も重点的にパトロールしたり、ハード面での改善で済むところは早急に改善につなげていくなどしなければ、せっかくつくったマップの意味がありません。江戸川・生活者ネットワークの子ども部会が2年前に「子どもの目でみた『子どもあんぜんマップ』」をつくったときは、区の担当の方に話を聞いてもらい、いくつもの改善につなげることができました。やはり、関係機関の連携によって改善につなげることが大事ですよね。
  もうひとつ、江戸川区では、夕方子どもたちに帰宅を促すチャイムや音楽を流していません。ほとんどの自治体が行っていますが、江戸川区は夏休み限定なのです。薄暗くなっても遊んでいる子どもをよく見かけますが、子どもや保護者への意識啓発、まち全体で子どもの安全を守る意味においても、やはり有効では? 区に働きかけていきます。