どこに視点? 江戸川区の麻疹対策②

子どもの立場・納税者の視点が大事

→小松川さくらホールのサークル発表会にて、野点風のお茶席で。(6/3) 

 江戸川区の今回の麻疹対策について、その対象をなぜ区立学校の小中学生に限っているのか、健康部長、保健予防課長に聞いてみました。

 「公衆衛生の考え方として『集団を守る』ということがある。区としては、個人対応ではなく、学校設置者の責任において、区立学校単位で麻疹をつぶしていく、ということを最優先に取り組んでいる。当初は校医が学校で予防接種を行うことで対応しようとしたが、校医や看護師の派遣が困難であるため、現在は病院での接種になっている。私立学校に通う児童・生徒については、東京都の生活文化スポーツ局が所管となっている。」

 区立学校単位での対応はいいと思います。しかし、その一方で、区立生に比べれば少数ではあるけれど、その枠からはずれてしまう子どもたちがいるのです。都の生活文化スポーツ局にも問い合わせましたが「私立学校が学校単位で対応する場合は包括的補助の対象にはなるが、おおむね3000円のワクチン料は本人負担」とのこと。ここでは、あくまでも学校から申請があったときの対応をするだけ、とも。

 やはり、対象を区立小中学生とすることで、対象外の子どもを出してしまうことは、子どもの立場からも、納税者の視点からも不十分であり、不公平です。学校設置者という考えも、それこそ私立学校ならわかりますが、区の施策である以上、集団を区全域ととらえるべき。そして対象は「区内在住」のすべての小中学生とすべきです。委員会で主張していきます。

↓「彩の会」のみなさんの見事なお手前。右は、生活クラブのサークル「ブルームーン」のリコーダー発表。(6/3)