温暖化・ヒートアイランドの新たな対策『熱交換塗料』

環境フェアで「足温ネット」が紹介

→緑のカーテン、簾、布地カーテンによる気温比較では、緑のカーテンの圧勝。環境フェア「足温ネット」ブースにて。(6/2)

都心の温度は100年で3度も上昇。その原因は、温暖化によるものが1度、残り2度がヒートアイランド現象だと推定されています。

2日(土)に行われた江戸川区の「環境フェア」では、環境NPO「足温ネット(足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ)」が、またまた画期的な展示をしていました。塗るだけで環境を改善する「熱交換塗料」です。

従来の遮熱塗料には、表面が汚れたり光沢がなくなることで、急激に遮熱効果が低下するという欠点がありました。しかし「熱交換塗料」は熱交換作用によりこれを克服。汚れても気温を下げる効果が持続するというものです。舗道に塗れば照り返し予防になり、学校などでも威力を発揮。校庭がアスファルトの学校が、この塗料を使ったことで、それまでの校庭気温より10度も低下、さらに2層目を吹き終えたときはその差14度となって、9月の運動会が裸足でできる状態になったということです。戸建てや集合住宅、オフィスでも室内が涼しくなり、エアコンの使用頻度減少につながります。

屋上緑化・壁面緑化に、この手法が加わればさらなる対策強化に。塗る場所が戸外のため、化学物質の影響も心配ないとのこと。

今年度から順次普通教室へのクーラー設置がすすむ校舎はもちろんのこと、プールガーデンや学校プールのプールサイド、また陸上競技場などにも使ってみたい。現在、東京都が清新町の土手でその効果を実験中。

↓熱交換塗料(左)と従来の遮熱塗料。触ればその差は歴然。足温ネットのゲームでは子どもたちの歓声が。