「生ごみリサイクル」と「NO!レジ袋」を実行しよう!

2007年8月31日 15時42分 | カテゴリー: 清掃・リサイクル

「第12回東京とことん討論会」に参加して

→8/24、25の二日間にわたって、全量容器包装プラを資源化する港区で開催。

   今年も恒例の「23区発!ごみゼロへのビジョン・東京とことん討論会」が港区の男女平等参画センターで開かれ、参加しました。基調講演は、早稲田大学理工学総合研究センター教授の広瀬立成さん。現在、町田市の「ごみゼロ市民会議」でご活躍されており、物理学の法則を「ごみ問題」にあてはめ、その基本法則から環境のしくみを明らかにされたご講演は、大変興味深いものでした。

   私たちは、ごみをせっせと分別し集積所に持っていきますが、そのほとんどが燃やされ(23区はサーマルリサイクルにより来年度から格段に可燃ごみが増加)、その結果、空気が汚され、温暖化ガスも増えて、私たちを苦しめる——。今の状況では、私たちは、ごみ問題の加害者であり、被害者と言えます。こんな状況ではいつかタイヘンなことになる、とわかっていながら、これといった解決法が見いだせていない——。

   今、環境分野では「あらゆるものは拡散する」という「エントロピー増大の法則」が改めてクローズアップされています。整理整頓され、秩序の保たれた部屋もほおっておけば、そのうちものが散らかる。冷たい水に熱いお湯を注ぐと、混ざり合ってぬるま湯になる。日常の当たり前と思われる事象をしめす法則です。広瀬さんは、法則とは逆の「人間などの生命体は個体として塊になって誕生し、拡散した食物を摂取し、それを体の中に固定しながら成長する」という例を上げ、地球環境の持続性について解説。
   自然界には物質の拡散と収縮という活動があり、永続的な循環が可能になるものと、そうでないものがある。前者が「自然ごみ」の代表「生ごみ」であり、後者が、煮ても焼いても食えない「プラスチック」などの「人工ごみ」であるとし、町田市での取り組みを紹介されました。自然の持続性を保証するしくみの主役は、微生物と水であることから、町田では「生ごみリサイクル」を推進しており、できた堆肥で農作物を育て、それを市民が食べる、という循環のしくみをつくっています。「人工ごみ」については、ごみになるものは断る「4つめのR(リフューズ)」を実行し、まずはレジ袋をもらわない取り組みや、いったん発生したものについては資源化する道をつけるための「リサイクル広場」を展開し、市民に好評です。

   江戸川区でも「生ごみ」は、可燃ごみの半分以上を占めており、紙類はリサイクルの優等生であることを思うと、清掃工場に入れられるのはほとんどが「生ごみ」ということになります。「生ごみ」は燃やせば有害物質発生の原因になるが、リサイクルすれば宝物、と広瀬さん。

   プラスチックについては今、埋め立てから焼却への流れが強まっていますが、私たちネットは「プラスチックは埋立不適物であると同時に焼却不適物であり、処理困難物」とし、「埋め立てない、燃やさない、つくらない」ことを目指しています。

   23区では来年度から、大量の廃プラスチックが「生ごみ」と一緒に焼却されますが、「生ごみリサイクル」と、プラスチックは「つくらない・買わない」行動をすすめれば、ごみゼロへの道が見えてきますよね。

↓「責任のなすりあいでは何事も解決しない。まず市民が行動を!」広瀬教授のメッセージに聴き入る参加者(左)。分科会では「23区清掃事業のしくみを考える」に参加。「知られざる東京権力の謎」の著者・安達智則さん(左)と一部事務組合企画室長・小林正自郎さん。会場での飲料販売はリターナブルびんで。