市民の力で『六ヶ所村再処理工場』の稼動中止を!

27日は日比谷野音に集合

→昨年第四回定例会で、江戸川ネットが発議した『肝炎問題早期全面解決とウイルス性肝炎患者の早期救済を求める意見書』を読み上げる。全会一致で採択。(12/11)

新年明けましておめでとうございます。

2008年、まず力を入れる大きな活動は、青森県に建設された「六ヶ所村再処理工場」の本格稼動を市民の力で止めること。ここは、国内の原子力発電所での使用済み核燃料から、燃え残りのウランとプルトニウムを取り出すための化学工場で、2月には本格稼動が予定されています。そうなれば、民生用では世界最大規模となる年間800トンもの使用済み核燃料を処理し、1年間に原子爆弾1000個分のプルトニウムが生産され、原発が1年間に排出する放射能をたった1日で放出することになります。

その放射能は消えることなく空と海の両方にひろがり、東北地方はもとより東日本全域が、放射能汚染の直接的な脅威と恐怖にさらされます。豊かな自然と農水産物の安全を守ってきた現地の農業・漁業従事者にとっては死活問題であるばかりか、山海の恵みを享受する国民全体に与える影響も計り知れません。

しかも、プルトニウムを燃料とする高速増殖炉「もんじゅ」は、事故により10年以上も稼動停止で事実上破綻、そのため急遽計画された「プルサーマル」も、地元の強い反対により頓挫している状況では、取り出したプルトニウムを利用する場所はありません。核兵器の材料であるプルトニウムは、使う以上にためこんではいけないのが国際的な約束ごと。最終的には10兆円にも膨らむほどのコストをかけながら、利用目途のつかない危険な物質を製造し、その結果甚大な環境汚染を引き起こす政策は見直されるべきです。

江戸川ネット設立のきっかけは、89年、東京都に対する「食品安全条例」制定の直接請求に関わったこと。繰り返される食品事件や事故をなくそうとの強い思いの結集でしたが、86年に起きたチェルノブイリ原発事故による大規模な放射能汚染も生活者・消費者のこの思いを加速させました。私たちは、被爆国の市民として、放射能が世代を超え、長年にわたって人々を苦しめることを知っています。また、半世紀前、海に流された有機水銀が引き起こした「水俣病」という一大公害を今こそ教訓にしなければなりません。

昨年の第四回定例会において、この件を発議しましたが「国策だから」という理由で、自民・公明の賛同を得られず、意見書の提出には至りませんでした。日本では、環境NGOや、坂本龍一さんら著名人も多くこの反対運動に取り組んでいますが、マスメディアは経済産業省や電力関連会社からの情報を扱うばかりで、一般市民に十分な情報が行き渡ってはいません。

1月28日(月)には、全国の生協や市民団体、漁業・農業関係者、食品メーカー、サーファーなど、596団体が集めた30万筆にも及ぶ署名を国会に提出します。そして前日の27日(日)1時からは、日比谷野外音楽堂にて集会とパレードを実施します。ひとりでも多くの方に事実を知ってもらいたいと思っています。どうぞぜひご参加ください。

今年もよろしくお願いします。