「あすみん」に学ぶ、市民自治のひろげ方

2008年2月4日 00時36分 | カテゴリー: まちづくり

「福岡市NPO・ボランティア交流センター」視察報告

→「パソコンコーナー」の後ろには登録団体用の「連絡ボックス」、周囲には事務機器が。

議会運営委員会の視察で、1月31日から2月1日にかけて福岡市を訪れました。メインテーマは「議会改革」でしたが(これについては会派のホームページ「視察報告」でお知らせします)、福岡市は市民による公益活動がさかんで、委員会の日程が終ったあと「福岡市 NPO・ボランティア交流センター『あすみん』」を個人視察してきました。さて、『あすみん』とは何の略でしょう?(答えは最後に)

   福岡市では、市民の自主的な活動を支援し、活動しやすい環境づくりをすすめるため、その情報・交流の拠点として2002年にこのセンターをつくりました。06年からは「NPOふくおか」が指定管理者となっています。現在の登録団体は17分野、644団体。福岡市立青年センターの5階フロアを使っていますが、市の中心、目抜き通りの、しかもバス停も目の前という誰もが利用しやすいロケーション。もちろん、誰の目にもとまる大きな看板も。「相談・受付」「パソコン」「書籍」「インフォメーション」などのコーナーのほか、「ワーキングコーナー」では印刷機、コピー機、FAX、紙折り機、裁断機、大型ホッチキスなどが利用でき、「打ち合わせコーナー」はノートパソコンの持込OKで、複数のグループが同時利用できる工夫がされています。これとは別に畳の打ち合わせスペースも。また、156の「連絡ボックス」が設置され、団体メンバーの連絡用に貸し出されています。45人収容のセミナールームもあり、会議や研修に好評。各団体が行なうアンケート返送や講座参加申し込みはセンターが受付場所にもなります。これらのサービスはもちろん無料(備品利用は一部実費負担)。1日平均100人以上の利用があるのもうなずけます。こうしたセンターの内容や配置についても、01年にボランティア団体などで活動している方々を中心とした検討会を設置し、意見を出し合って決めてきた結果であるといいます。私が伺った1時間ほどの間にも何グループもの出入りがあり、活気に満ちていました。
 センターでは、ほかにも行政・企業・地域など、各セクターの共働やコーディネートも行なっており、厚労省が推進する「勤労者マルチライフ支援事業」も実施。企業のボランティア支援として5つの取り組みを行い、そのひとつ、まちの落書きを消す「消しゴム隊」は年中行事として定着しています。

 福岡市では、05年に「福岡市市民公益活動推進条例」を制定。市民・事業者・学校などの役割とともに、「市は、市民公益活動活性化のために必要な施策を策定し、及び実施しなければならない」と、その責務を定めています。「自分たちのまちは、自分たちでつくる」をモットーに、06年には、「わたしが変わる!あなたと変わる!わたしたちのまち」と題した「市民公益活動応援ガイド」の発行も。

 昨年の第四定で私たちが質問したボランティアやNPOによる市民自治が着実に息づいています。この取り組みを参考に、さらに具体的な提案をしていきたいと思います。(答え:明日の市民)

↓「打ち合わせコーナー」は4つのブースに仕切ることができる。右は「ワーキングコーナー」でNPOの記事をクリッピングするセンターのボランティアさん。