熟年者をとりまく課題解決に向けて

一年間の特別委員会活動

→委員会を終え、二期目コンビの藤澤副委員長が記念に撮ってくれました。(5/14)  

議会活動も一年の締めくくりの時期となりましたが、この一年間は委員会の委員長を初めて務めました。
  前年は「子ども」と「熟年者」がテーマになっていた委員会を、2007年度は熟年者に特化して「熟年者支援特別委員会」としてのスタートでした。
  これまでの「熟年者」の概念の中に、はじめて団塊の世代を入れ、地域に戻ってくるであろうこの世代の方々が地域で活躍しやすい環境にしていくことも新たなテーマとしました。これまで培ってきた能力や技術を今度は地域の一員として活かすことができればコミュニティの活力はさらに増していきます。しかし、企業戦士として走り抜けてきた世代にとっては、地縁の世界には溶け込みにくい現実も。これから地域で力を発揮したいと思っている方々に向け、「市民活動応援ガイド」のようなものをつくるなど、地域参加を促す積極的な工夫をしていくべきと提案したところです。

  また、今は何といっても「長寿医療制度」に注目が集まっていますが、4月からの施行の中で想定外のことも明らかになり、国としても低所得者対策など、運用の改善に本格的に乗り出すことになっています。
  2010年には「介護保険制度」が見直しの時期となりますが、介護を家族の問題とせず、社会の仕事として位置づけたはずの制度が、その理念から逆行している状況があります。サービスの減少による利用者の戸惑い、ケアワークの離職率の高さなど、利用者・サービス提供者ともに現場は混乱しています。江戸川区は第一号認定率が23区で最も低い12.5%であり、行政としては喜ばしいことですが、認定を受ける側からすれば、率の低さではなく、サービス内容の充実こそ求められます。
  在宅介護事業者が安定した経営が成り立つしくみをつくる、社会に必要な介護職がいかに重要な専門職であるかという社会意識をつくる、適切な情報提供によって利用しやすい運用をすすめるなど、生活者ネットワーク全体で検討を重ね、具体的な提案につなげていきます。