学校改築方針はゆるやかに、各校の要望を活かせる柔軟性を

2009年3月27日 00時33分 | カテゴリー: 子ども・教育

2009年度予算特別委員会報告⑯

学校施設は50年で建て替えを迎えますが、江戸川区では向こう20年間で小・中学校合わせて71校が対象となり、その経費は2000億円に上ります。
まずは松江小学校から着手されることから「学校改築における小学校施設のあり方について」が示され、パブリックコメントの募集がなされたところですが、今考えうるすべての事柄が網羅されている内容です。今後区としての基本方針を策定し、それを元に、各校ごとの検討がすすめられていきます。

学校施設は、子どもの学び・育ちの場だけでなく、地域の拠点であり、災害時の避難場所でもあるなど、さまざまな要素がつまった重要な施設です。適切なコストで最大の効果を上げる改築を目指したいものです。

区では今、大型施設で「ESCO事業」を実施していますが、温暖化対策をすすめる上で、区内に116もある学校施設の省エネ対策は欠かせないものです。ESCOの考え方を取り入れ、初期投資と回収効果を試算し、建物や設備のライフサイクル全体で化石エネルギーの消費、トータルコストを減らす取り組みが重要です。また、木質系建材の使用もぜひ実現してほしいことのひとつです。天然素材の建物は100年もつといわれ、夏は涼しく冬は暖かいのが特長。安らぎの効果もあり、化学物質対策にもなります。このところ注目されている二重サッシも木製であればさらに効果が上がるというもの。間伐材の使用は林業の活性化に寄与することにもなり、荒れた山を生きた山に蘇らせることにつながります。自然に恵まれている江戸川区にふさわしい取り組みであり、景観にもいいと考えます。先行した世田谷区は、木材使用の要望が多くあった中で、コストが高いことを理由に取り入れなかったとのことですが、学校は子ども達が毎日通うところ。子ども達にとって、地域にとってよりより施設にすべく、必要なところには投資すべきです。

すでに江戸川区では、オープンスペースや一階スペースのホール使用、ガラス張りの職員室などを取り入れている学校もあり、その検証も行いつつ、今後の取り組みに活かしていくことも重要です。

区がつくる基本方針にはあまり具体的なことを盛り込まず、各校の実状にあった、また要望の出た取り組みが推進できるよう、柔軟性のある方針にするよう要望しました。

学校改築の際には約2年は仮校舎で過ごすことになります。子どもにとっていちばんのストレスはやはり運動場がないこと。これについて質問したところ、区のスポーツ施設など代替施設の積極的活用が示されました。仮校舎といえども、子ども達にとっては大事な学校生活の場です。可能な限り、通常の学校活動が保障されるような環境にしていくことが望まれます。他区の例では、狭い仮校舎で、両脇に教室を設け中廊下にしたところ、子どもの動線がさえぎられることがわかり、廊下の水場を教室に付け直したところもあります。また、階段の昇り降りが安全になされるように、仮校舎であっても踊り場の鏡は必要との声も聞きました。2年間というと、5、6年生は新校舎を経験することなく卒業になりますが、子どもにとってはかけがえのない日々。PTAの協力も得ながら、仮校舎の良い環境づくりに取り組んでほしいと要望しました。仮校舎の期間をできるだけ短くするために、工期を短縮するアイディアも求められます。