「エコミラ江東」は環境・福祉融合型

2010年8月8日 12時15分 | カテゴリー: 清掃・リサイクル

江東区の環境政策見学ツアー

→発泡スチロールの区内循環と障害者雇用をすすめる「エコミラ江東」

 今年も、23区発!ごみゼロへのビジョン「東京とことん討論会」に参加しました。
 15年目を迎える今回の会場は、江東区。江東区といえば昔も今も、23区の清掃事業において大きな役割を果たしている区です。3年前、現在の山崎区長が就任して以来、それまでの方針を転換し、廃プラスチックや蛍光管の分別収集に取り組むなど、飛躍的に環境政策をすすめてきています。本討論会は関連団体などの協賛を得て、市民による実行委員会を立ち上げ、区単位で持ち回りの開催となっていますが、こうした江東区の現状に照らし、今回の開催となったものです。

 6日の討論会に先立ち、前日5日に行なわれた事前視察にも参加しました。
 まずは、東洋一とのキャッチフレーズで1998年完成した新江東清掃工場。焼却能力は日量1800㌧で、通常の工場の3倍です。年間で40万㌧が焼却されているということですが、実際に処理されているのは日量500㌧ほど。江東区のごみだけでなく、江戸川区をはじめ他区のごみも大量に搬入されていますが、600㌧の炉3基に対して、事実上稼動しているのは1日1基だけということになります。そのうち、事業系が6割を占め、年間の手数料収入は25億から30億円にも上るといいます。
 現在は、シンガポールに日量3000㌧を処理する工場ができており、東洋一は返上することになりましたが、高齢化や人口減少がすでに見込まれていた中で、880億円をかけてそもそもここまで巨大な工場を建設する必要があったのか、実際に見学して改めて感じました。

 次に訪れたのが、発泡スチロールのリサイクル施設としてこの4月に開業した「エコミラ江東」。運営はNPO法人地球船クラブです。
 家庭をはじめ、スーパーなどから集められるトレイや魚箱の量は現在1日600㎏ほど。回収物を原料のペレットにして、1㎏80円で取引しています。白と色物にわける作業をするのは知的障害者の方々です。ともすれば迷惑作業ととらえられがちな分野に障害者を配置することに異論もありますが、ここでの作業はそのようなこともなく、注目すべきは、週5日・1日6時間の仕事に対して11万円のお給料が支払われているということ。もちろん社会保障付き。現在は10名が働いていますが、回収量を増やして2倍、3倍の障害者雇用につなげていく計画です。
 資金面における区の助成は一切なく、現在6つの区内外の民間企業が社会貢献を目的として、施設建設費1億4千万円をはじめとする必要経費を受け持っているというのも画期的。土地については、清掃事務所管内であり、無償貸与されています。
 区民・企業・NPO・行政が一体となって、環境面、福祉面、さらには子ども達の環境学習にも寄与する施設が稼動したことに、今注目が集まっています。

 このあと、隣接する環境学習情報館「えこっくる江東」も見学しました。

↓新江東清掃工場のロビーはホテルのよう。右は、壁面・屋上をあわせ190枚の太陽光パネル設置、風力発電のほか、緑のカーテンも見事な「えこっくる江東」。来年、私と交代する政策委員の堀場りさ子さんと。