江戸川清掃工場だけ、なぜ?

2011年7月22日 23時25分 | カテゴリー: 環境, 防災

国の基準値をさらに超えるセシウム検出

 6月末、23区で唯一、江戸川清掃工場で国の基準を超える放射性セシウムが検出されたことで、工場を所有する東京23区清掃一部事務組合(以下、清掃一組)は7月上旬、再度計測。結果はやはり江戸川清掃工場で、さらに前回を上回る11470㏃/kgを検出。今回も基準を超えたのは江戸川だけ。ワースト2の大田工場のほぼダブルスコアです。

 一連の事態について、清掃一組は、福島第一原発の事故によって排出された放射性物質が、焼却により濃縮されたものであることを認めていますが、この状況は23区内外を問わず、今やいずこも同じ条件。「よく聞かれるQ&A」もHPで公開しているものの、いちばん聞きたい「なぜ江戸川だけがこれほど高いのか」については示されていません。最も低いのが豊島ですが、こちらは986㏃/kgと、二けたも違います。前回も指摘した通り、江戸川清掃工場のごみの中身に問題があるのでは? 江戸川工場で処理するごみは、7割以上が江戸川区のもの。そして、その特徴は刈り取られた草木ごみや植木ごみが多いこと。

 ということは、江戸川区が誇る緑が、特に放射性物質に汚染されている? 江戸川区にホットスポットがある? 実際、区内の公園で落ち葉清掃をしたら、放射線量が低くなった、という事実も。河川敷の野球場やサッカー場、公園、学校など、子どもの居場所の緑がやはり心配になるというものです。

 区の公園などを管理する江戸川区環境促進事業団では、公園の落ち葉を利用して腐葉土をつくり好評を得てきましたが、今後はこれについても注意が必要です。

 清掃一組の各工場では、夏休みということで、学校団体見学は実施されない時期ですが、6月、国の基準値を超える9740㏃/kgが検出され、工場内での一次保管が始まった2日後、地元の小学校では江戸川工場に予定通り見学に行ったことで、保護者から不安の声も聞かれました。

 江戸川工場の飛灰は今月13日から最終処分場に運ばれ、一時保管されています。水を通しにくい粘土で30㎝の隔離層をつくり、飛灰を封入した耐水性の袋を置く。その上を遮水シートで覆い、さらに、上から土をかぶせる。これが国の示した方針。袋は1t用ですが、飛灰はその半分までにし、密封しているので、環境への影響はないとのこと。

 清掃一組は、見学者の安全確保第一として、7月から9月の清掃工場個人見学会を中止すると発表。電力不足への対応だそうですが、それだけ? 内部被曝のおそれを懸念して、という理由もある?