だから核・原子力のない未来をめざす

2011年8月29日 08時09分 | カテゴリー: 環境, 防災

小出裕章さんの講演から①

 27日(土)、「3.11原発震災以降を私たちはどう生きるか」を考える集会。「核=原子力の本質〜原子力発電で、私たちが知っておきたいこと」をテーマに、最後に登壇された京都大学原子炉実験所・小出裕章さんのお話は、核=原子力をさまざまな角度から取り上げ、なぜ不要なのか、を市民にもわかりやすく展開されました。 (中継はこちら)

・広島原爆で燃えたウラン重量800g。これで広島のまちがなくなった。100万kwの原発一基が1年稼働するごとに燃やすウラン量は1万t(生成した核分裂生成物重量)。原発がある限り、放射能は厖大に生み出される。
・原発は日本沿岸に点在するが、東京湾、大阪湾、伊勢湾(名古屋)にはない。東京電力の冊子には「原子力発電所は東北電力管内に、火力発電所は都会に」とある。
・RCサクセションの忌野清志郎さんが早くからメッセージソングを歌っていた。

・3月15日、福島から東京に飛んできた放射性物質の空間ガンマ線量率は約2μ㏜/hで通常の約40倍。ヨウ素やテルル、セシウムなどを合わせると、その内部被曝線量は17μ㏜/hを超える量。
・20年以上、100億円かけて開発した「SPEEDI」による甲状腺被曝評価では、広範な地域で500m㏜を超えたが、このシミュレーション結果は秘密にされ、ヨウ素剤は投与されず。
・福島県東半分、宮城県南部、牡鹿半島、北部、茨城県や栃木県の北部などは、放射線管理区域にしなければならないほどの汚染を受けた。
・私は放射線管理区域で働いているが、ここでは、水や食べ物をとるのもダメ、寝るのもダメ、子どもを連れるのももちろんダメ。
・日本の法令を厳密に適用すれば、福島県全域に匹敵する地域を放棄しなければならない。福島県が無人地帯になるような事態は、たとえ戦争が起きても起こらない。
・放射能汚染から復興はできない。
・東京電力は倒産させるべき。
・法律には、「一般人は年間1m㏜以上の被曝をしてはならず、させてはならない」とある。原発事故が起きたらこれらをすぐ反故にした日本は、法治国家か? 

・では事故がなければいいかといえば、そうではない。原子力は事故がなくても悲惨。
・1955年、日本で唯一のウラン鉱山が発見された人形峠(岡山と鳥取県境)では、10年間でわずか85tしか採掘されなかったが、88年、ウランを含んだ45万tのごみが野ざらしで捨てられたことが発覚。最高裁まで争われた結果、国は敗訴。結局、アメリカのホワイトメサ精錬所に残土を捨てに行き、広大な大地に汚染を流すことに。
・核分裂生成物などの放射性核種を作ることはできても、それを消す力はない。今後100万年にわたって生命環境から隔離し続けなければならない。