学童クラブ補食廃止~江戸川区の判断を問う①

2013年4月9日 11時06分 | カテゴリー: 子ども・教育, 行政評価

 2013年度予算特別委員会では、江戸川区が事業見直し、つまり合理化の一環で廃止した学童登録児童の補食のあり方について、教育費及び最終日の総括質問でも重ねて質問しました(質問者は新村さん)。区は、1364事業のうち216事業を見直し、年間32億円の削減に着手しましたが、「学童登録」児童への補食は、廃止される49事業のうちのひとつです。 

 江戸川区では「江戸川区学童クラブ事業条例」「同施行規則」のもと、73の全小学校で「学童クラブ事業」を実施しています。2003年度から順次すすめ、2005 年度全校実施となった放課後全児童対策「すくすくスクール」内にすべて内包され、「学童登録」と「一般登録」の子どもたちがともに過ごすようになりました。 

 厚生労働省及び文部科学省の各事業が統合された放課後全児童対策「放課後子どもプラン」の先駆けとして始まった 「すくすくスクール」全体の登録児童数は現在24548人で、全児童36796人の66.7%。うち、学童登録児童は3860人であり、登録児童数の15.7%。「すくすくスクール」開始にあたり、それまで小学校3年生までを対象としていた「学童登録」を小6までに広げたため、平均値は少ない印象ですが、小1では25%、小2では20%を占めています。 

 区では、1980年制定「江戸川区学童育成補食費助成要綱」に基づき、学童クラブ事業を利用する生活困難な家庭の児童に対し、児童の福祉増進に寄与する目的から、補食費の助成を行ってきました。月額1700円の助成の対象は、生活保護世帯、就学援助世帯、区長が必要と認める世帯。補食は希望制で、現在3860人中1343人、34.8%の児童に実施。うち、28%の370人が助成対象であり、区は廃止により年間1千万円の削減を見込んでいるといいます。 

 品川区が2001年度から実施している「すまいるスクール」では、「学童クラブ登録」そのものをなくした上で放課後全児童対策へと転換したため、当初より補食も廃止していましたが、「学童(クラブ)登録」を保持した上での補食の廃止は、これが初めて。(*荒川区でも今年度から、まず2校で廃止) 

 授業終了後(長期休暇中は午前中から)、保護者に代わって児童指導員等が保育を行う「学童保育」は、戦前、都市部において、保護者らによる自主的な保育活動として始まりました。やがて、共働き家庭の増加と核家族化の進行により、いわゆる「カギっ子」が増加したことから、学校の教育活動後における児童の生活の場の需要が高まり、「児童福祉法」(1947年制定)の改正(1997年)に基づく「放課後児童健全育成事業(第6条の3)」、「社会福祉法」(1951年制定)に基づく「第二種社会福祉事業(第2条3の二)」として、法に定められるようになりました。さらに、少子化対策として「次世代育成支援対策推進法」が2003年に成立したことに伴い、「児童福祉法」も改正、「子育て支援事業」の一つにも位置付けられています。 

 江戸川区は「すくすくスクール」を展開するにあたり、「学童クラブ」機能は何も変わらない、と説明。一般児童も含め、参加児童が格段に増えることから、「学童登録」における補食を摂るスペースや、食べる子と食べない子が出ることについて保護者から懸念の声が上がりましたが、区は「工夫して適切に対応する」などと説明。補食を継続してきた経緯があります。