判決への無念・土地を去る無念~江戸川区スーパー堤防取消訴訟控訴審判決記者会見より

2014年10月5日 22時32分 | カテゴリー: スーパー堤防, スーパー堤防裁判

会見する高橋新一原告団長。右の高橋喜子さんは、土地を離れる心境を聞かれ、「ずっとこのまま住み続けたい」と。両サイドは大江京子弁護士(左)・高木一昌弁護士。

 判決後、午後5時から司法記者クラブで記者会見が行われました。

 高橋新一原告団長は、提訴から今日まで3年間支えてくれた諸団体や議会の名前を一つひとつあげ、感謝の言葉を最初と最後に繰り返し述べ、次のように心境を語りました。 

 敗訴となったのは大変残念である。

 現在、残り4軒だけになり、区は、私たちに対して、11月30日までに自宅を取り壊し、更地にしなければ、強制執行すると言っている。私たちは強制執行される前にこの地を離れるが、スーパー堤防事業の必要性や区の進め方については全く納得していない。区が単独で盛り土する区画整理事業計画が都の認可を受けている。それが国土交通省との共同事業となり、国が盛り土することに変わったが、その変更認可はまだ下りていない。 

 一方で、スーパー堤防建設計画区域にある平井4丁目の東京電力跡地では、誰も住んでいないところでありながら、あっさりとスーパー堤防事業を断念し、住友不動産によるマンション建設がすすんでいる。盛り土なしのマンション建設を認め、ここはスーパー堤防ができない区域になった。また、やはり計画地の北小岩3丁目では都の交番が新築中で、3丁目から4丁目にかけては新しい建物が続々と建っている。これは一体何なのか。

  区は強きを助け、弱きをとことんいじめている。なぜ、平井4丁目はスーパー堤防にしなくていいのか、ちゃんと説明してほしいと言っているが、全く説明はない。同じ計画区域なのになぜ許されるのか。私たちの家は壊されようとしているのに。爆撃を受けたような状況になっているというのに。北小岩の江戸川は氾濫しない。荒川の平井の方がよっぽど危ない。こんな行政であっていいのか。区は堤防のためなら何でもやっているが、教育や福祉の予算は削っている。一体誰が喜ぶのか。治水にも役立たないスーパー堤防は税金の無駄遣いだ。 

 私たちはこの土地を離れるが、引き続き、国に対し、スーパー堤防の差し止め訴訟と、国と区を相手に損害賠償を求める訴訟を準備中である。このようなことが今後起きないようにするためにも、これからも闘っていく。 

 この取消訴訟が大々的に取り上げられ、いかに区が住民、老人をいじめ、いかにひどいことをしているか、日本中に明らかになっている。江戸川区が異常であり、他の区には計画すらない。誰の利益にもならない、不要かつ有害なスーパー堤防をつくる必要があるのか。税金の使い方として異常であり、国の借金が1千兆円を超えるという時代にやることではない。細切れのスーパー堤防では何の意味もなさない。 

 区の横暴を広く訴えていきたい。次はあなたの地区が危ないかもしれない。スーパー堤防計画をストップさせましょう。みんなでがんばりましょう。これからも闘い抜いていきますので、ご支援をよろしくお願いします。 

  「土地を離れたあと、再度戻るのか」と記者から聞かれた高橋さんは、「戻らない。(盛り土が)危なくて戻れない。よく堤防の上に住めと言えるものだ。区役所を盛り土の上に建てたらどうか。区長が盛り土の上に住んでみたらいい」と答えていました。

会見後、記者に囲まれる原告団。

テレビカメラ取材も。