煙にまく答弁、国会でも~国土交通委員会でスーパー堤防質問

2015年6月10日 21時29分 | カテゴリー: スーパー堤防

 9日、衆議院国土交通委員会で初鹿明博議員の質問を傍聴しました。

 「スーパー堤防事業」のそもそもの問題点を指摘し、高規格な整備ではなく、上流における通常の堤防整備や内水対策こそを優先すべき、という市民の声を改めて取り上げた質問でした。 

 池内水管理保全局長の答弁によると、現在の整備状況は「全体では12.2km、約10%。江戸川は22km中1.7kmで7.9%、荒川は52km中6.2kmで12%。」 

 そこで、「堤防高の30倍の幅を確保し、基本断面形が完成しているものに限ってはどうか?」との問いには、「全国では3kmで2.5%、江戸川は0.5kmで2.3%、荒川は0.7kmで1.4%」。普通、これが最初に答えるべきデータでは? 

 では、「荒川0.7kmに、堤防下に道路を通している都立大島小松川公園は含まれるのか?」との問いには、「320mの区間で30Hを確保しているが、うち210mについては、道路の関係で横断面が欠けている。」  *状況はこちらから。

 「だから、入っているのか、いないのか?」 

 「210m欠けたところも立派な堤防を有している。残り110mはカウントしている。」 

 つまり、きちんとカウントされているのは3分の1のみ。それにしても、「欠けたところも『立派な堤防』」と言い切るとは、何という厚顔。何という無責任。 

 すかさず、「スーパー堤防の効果は、そのトンネルになっている道路までではないのか。浸透に強いと言っても、ここで終わるのでは?これでいいなら、30倍の幅など要らないのでは?」 

 「越水があると、水圧や浮力で堤防が崩壊するが、それに対しても安全性を確認している」との答弁。その具体の根拠も示さず、安全と言われても、誰が納得するのか・・。

 さらに、「スーパー堤防整備に地権者の同意は要るか、要らないのか?」

 答弁は、裁判の書面と同じ。このたびは・・・。

 最後に、「限られた予算では、上流から計画的に整備すべきでは?」と見解を聞かれた太田大臣は「局長の言ったとおり」と。局長さえいれば、大臣は要りませんね。

 事実やデータに基づく初鹿議員の質問に対し、終始、煙に巻くような答弁。この応酬を見聞きすればどちらに分があるかは一目瞭然。どうぞこちらから。 

 それにしても、江戸川区選出の大西英男国土交通委員の大声での野次の連発は、同じ江戸川区民として恥ずかしい・・。推進派の御仁であることは存じ上げていますが、セクハラ野次で陳謝され、反省されたのは最近のことだったのでは? 異なる意見を受け止め、国交委員として正式に意見を交わしていただきたいもの。

 「戦争への道」も「安全」と言い張る政府。政治と生活はますます遠いものに。

 立法、行政、司法。三権の眞はどこにあるのか。