やり直せど不均一なスーパー堤防~江戸川区スーパー堤防差止等訴訟控訴審第2回口頭弁論②

2017年8月2日 14時06分 | カテゴリー: スーパー堤防, スーパー堤防裁判

宮坂健司さんの陳述の続きをご紹介します。

国は責任をもって、改良工事を行ない、強度を達成した画地をお返ししますと言っています。工事前には、地盤改良は不要であると言っていたではありませんか。今さら、やっぱり地盤改良工事が必要でしたということは高規格堤防の設計が間違っていたということであり、施工方法や施工管理にも瑕疵があったということです。 正面から誤りを認めて謝罪すべきでしょう。

さらに、改良の対象範囲が画地ごとに行った5点のサウンディング試験で、1点でも強度不足が確認された画地のみに限定されていることは、今回の高規格堤防の設計不良・施工不良に対する認識の欠落が現れています。なぜ、高規格堤防施工区域全体を強度確保の対象としないのでしょうか。今のままでは、事業を未完成のまま終了させることになります。既存地盤の軟弱層への改良工事は事業地全体にわたり一定の密度で既存地盤の調査を行い、その箇所を対策することが必要なことではありませんか?

江戸川区は、そんなことを言うのはあなただけですと言いながら、今回の不具合に対し、盛り土全体を改良する案もあったが、国が腹をくくれなかったのだと言います。国と江戸川区が互いに責任をなすりつけあっており、どちらも責任をとろうとしません。このことも、高規格堤防が堤防の上に人を住まわせる事業であることの認識が欠落している証拠です

国は個別の説明の席で、本当に解決になるなら、買い上げを検討すると言っていました

そして宮坂さんは冒頭述べられたことを最後に再度訴えられました。

もう一度言います。取り上げた土地を、まともな土地として返してください。いや、もういいですから、国でも区でもどちらでもいいですから、買い上げてください。そして、心明るく、はつらつとしていた家族を返してください。

住民にこんな思いをさせる高規格堤防事業は根本から考え直してください。

*今回、控訴人側からは「スーパー堤防事業はまったくの虚構の事業」であることを明らかにする意見書が提出されました。元東京都環境科学研究所研究員の嶋津暉之さんが書かれています。どうぞご覧ください。要旨はこちらから。

裁判後の報告集会で意見書の内容について説明する嶋津暉之さん。証人採用が待たれる。