地盤強度対策工過程で知らされなかった真実~北小岩スーパー堤防下のコンクリート撤去

2018年11月29日 01時25分 | カテゴリー: スーパー堤防

 江戸川区北小岩でなされたスーパー堤防事業。ここへきて新たな事実がまたひとつ発覚しました。

 宅地としての地盤強度を確保するための対策工を行った際に、スーパー堤防としての盛り土部分ではなく、元地盤の下から大きなコンクリート殻等が見つかり、その撤去作業がなされていたというのです。

 初鹿明博衆議院議員(江戸川区)のもとに情報が寄せられたことで、同議員が28日(水)に設定された国交省ヒアリングに同席させていただきました。

 昨年6月、地盤強化対策工(4及び5段落目)を実施していた事業者からの連絡を受け、国交省が立ち会い確認。対策工の支障となることから撤去工事を行ったといいます。工事対象となった面積は地盤改良を行った面積の1/3、2000㎡、8ヶ所程度に及び、取り除かれたコンクリート殻等の総量は148㎥でその費用は1800万円。撤去工事は8月までなされましたが、これが追加されたことによる地盤強化対策工の延長はなかったといいます。

 コンクリート殻は既存の家屋等よりも以前にあったものと推察され、どのように混入したかは不明とのこと。

 そもそも国の役割は、区から引き渡された更地に盛り土すること。従前のライフラインの撤去などを行い、更地にするのは区の役割。

 コンクリート殻は、元地盤下40cmから1.2mから出てきたとのこと。
 ライフライン撤去などに伴う整地工事の際には全くわからなかったのか?
 撤去工事が集中した西側は法尻に向かい、盛り土部分の低い箇所。盛り土が5.5m未満なら、スウェーデン式サウンディング検査で見つかることはなかったのか?
 地盤強度工事をしなければわからなかったことであり、そのままになってしまっていたとしたら、地盤の安全は保たれたのか? 地盤強度不足との関連はどうなのか?

 区と国は地盤強度対策工については、まちづくり懇談会を開催し説明を行いましたが、その工事の中で発覚したこの事実については、何の説明もなされてこなかったことも大きな問題です。「必要な工事はすべて完了し、地盤強度は確保されたのだから説明しなくていい」との判断だそう。ありがちな施行者のご都合主義です。
 せめて、区がひんぱんに出している「まちづくりニュース」などで事実をきちんと伝えた上で「必要な工事はすべて完了。地盤強度は確保した」と胸を張ればよかったのでは?
 今からでも説明すべきです。

コンクリ殻のサムネイル

北小岩地中埋設物のサムネイル

元地盤の下から掘り出されたコンクリート殻。