さて、前のサイトで、地域で育った若者たちの活躍をご紹介しましたが、今年の成人式午前の部で、6200人の新成人を代表して抱負を述べたのは、地元の小松川第二小、小松川第一中の卒業生。大学でマスメディアについて学ぶ彼は「誰にでも楽しんでもらえる番組作りを目指す。自分の言葉に責任を持つ」と語り、その真摯で堂々たる姿はとてもすがすがしく、頼もしく感じられました。
また、今日の江戸川消防団始式では、新入団員の中に初めて、現役高校生の姿がありました。会場からは、仕事を持ちながら、30年、40年と永年勤続されている方々に感謝の言葉が続くと同時に、高校3年生の新たなリーダーの登場に会場全体がさらに明るいムードに包まれました。「わがまちを わが手で守る 消防団」への入団条件は、18歳以上の男女、心身ともに健康、区内在住または在勤、です。
今年の新成人たちはバブル崩壊後に生まれ、経済の停滞の中で育ちました。少子化が大学全入時代をもたらし、高額な学費をかけ高等かつ専門教育を受けながら、一方で就職できないという、かつてない深刻な状況を生んでいます。教育課程を終える最終ステージで、心身に支障をきたすケースも増えています。学問という本業そっちのけで、長い就職活動を強いられる今のしくみは、どう考えてもいびつです。一部大手企業では、就活のスタートを2か月遅らせることを取り決めましたが、事業者本位でなく、もっと若者本位のしくみに変えなければ。
やはり若者自身が政治にコミットすることが重要です。でなければ、実態や課題を知らない世代が作り出す若者施策が、実効性のないままに、いつまでも空回りするだけでは?