安全・平和を求めて

総務委員会行政視察報告・基地問題

→宜野湾市の嘉数高台公園展望台から、世界一危険な「普天間基地」を臨む。 

 総務委員会視察後半は、基地問題をはじめ、安全・平和についての考察を深める日程でした。

 まず訪れたのが普天間の移設先とされている辺野古の海を臨む海岸。
 専門家協議に基づく報告書では、工法は埋立方式、滑走路数については2本のV字案と1本のI字案が併記されました。①安全性②運用③騒音④環境への影響⑤地元への影響といった項目ごとに、利点と欠点を検証した結果が盛り込まれたようですが、県民、国民にとってどこに利点があるのか? いずれにしても、沖縄の中で基地のたらいまわしをすることに変わりはなく、最も尊重されるべき沖縄県民の意思は置き去りです。

 普天間基地も初めて目の当たりにしましたが、まさに市街地の中にあり、人々が日々の生活を営む上で、世界一危険な基地、と指摘される現状がよくわかりました。代替先が決まらなければ、まだしばらくこの状態が続いてしまうことにもなり、一刻も早い決着が望まれますが、ならば辺野古に、ということにしてはならず、沖縄に基地をつくらないことを前提に、「基地とリンクしない振興策」こそを推進すべきです。

 帰京の際、那覇空港で地元の衆議院議員と遭遇。沖縄等米軍基地問題議員懇談会のメンバーとして現地を訪れていたとのことで、同便での帰路となりました。羽田に着いた際には、本会会長の衆議院議員がテレビ取材を受けているところもお見かけしました。次期総理を決めることになる民主党代表選が始まりましたが、ここへきて、候補者が「国外移設」を示唆したとの報道も。

 政権交代の意義を市民がより実感できるようにするためにも、この局面を基地問題再考の場とし、県民・国民の意思とのねじれ解消につなげたいものです。

↓「道の駅かでな」から嘉手納基地を見学。広さは羽田空港の2倍。右は、沖縄県平和祈念資料館にある「平和の礎」の前で。