実は、議会への情報提供は皆無の状態。しかし、対保護者説明は8月上旬から始まっているということ。8月に最初の通知があったということは、数ヶ月前からその検討に入っているわけで、この間、少なくとも文教委員会では、廃園に向けた検討に入っているという十分な説明がなされて当然です。
昨日、本会議終了後、事情説明のために教育委員会が各会派をまわり、議会もようやく直接報告を受けることになりました。保護者への説明を優先し、連休も入ったことで報告が遅くなったということでしたが、それにしても、区立幼稚園運営の方針変更が示されたこともないのに、いきなり廃園とは・・。
松江幼稚園廃園のときは、老朽化した都営住宅住棟下にあった東小松川保育園との関連もあり、総合的に見るとやむをえないという状況もある中での廃園という事情がありました。江戸川ネットとしては、その状況も理解しつつ、それでも進め方に問題あり、というところで、議決の際には退席した経緯があります。
教育長からの説明は「今年の入園児が9人だったことで、周辺の私立幼稚園も調べてみたところ軒並み園児が減少しており、これは今年だけのことではなく、今後もこの傾向が続くと判断した。来年度の募集は間もなく始まるので、早くても再来年度の募集停止ということを考えている。10月20日の「広報えどがわ」で来年度の募集について載せるが、その際、再来年度の園児募集は行なわない予定、という文言を入れることにした」というものでした。新入園児のためにも、1年前の通告が必要と判断した、とも。
今回のことは、松江のときとはまた違い、今後の区立幼稚園の方針に大きく関わる判断。それを短時間のうちに、区教委だけですすめている姿勢は問題です。