学校図書館には、本に親しむのはもちろんのこと、考える力を養うことやメディアリテラシーを高めるなどの機能が求められるところであり、このことが実現できれば子どもの総合的な学力向上につながることが大いに期待できます。しかし、そのためには、単に図書館があり、本が並んでいるだけでは有効活用に至らず、本と子どもの間に人がいてこそ、その効果を引き出せると考えます。まずは小中学校への専門司書のモデル配置をすすめていくべきです。また、その際には、指定管理者制度の導入によって地域図書館を辞めなければならなくなることも予想される非常勤職員の登用の検討を要望しました。
教育長からは、司書配置の方針がないので、非常勤職員のことについては答えられない、という答弁が。
江戸川区は、新卒の若い先生の割合が非常に高いという特徴があります。専門司書の配置は子どものためだけでなく、授業に慣れていないこうした先生方の指導力を支える大きな力にもなります。司書のいる図書館は、子ども達にとって保健室と同様の居場所としても機能すると考えます。
また、図書ボランティアの活動を推進することも重要です。横のつながりを大事にしようと、図書ボランティア有志によるネットワークも立ち上がったところです。
そこで、春と秋に全校PTAの参加で行なわれるPTA研修会において、図書ボランティア活動についてのワークショップなどをしてみてはどうかと提案しました。積極的にすすめている学校の活動を知ることで、現在温度差があるボランティア活動を全校展開につなげていくことができます。こちらについては、検討する姿勢が示されました。