有権者の数がはじめて1千万人を超えた2005年東京都議会議員選挙。生活者ネットワークは、都内で10名の候補者を擁立しましたが、私たち江戸川ネットも、佐々木みきさんを候補者に、果敢にチャレンジしました。
環境デザイナーとして地域のまちづくりに関わり、2児の子育て真っ最中の佐々木さん。働く女性、育てる母親の立場で、当事者の実感のこもった声を都政へ届けようと、この半年間、ともに頑張ってきました。少子化に歯止めがかからない今、「仕事と家庭の両立支援」を着実にすすめていきたい。そのためには父親の育児参加が必要。企業の集中する大都市・東京から、父親の育児休業取得を義務付ける「パパ・クォータ制」を実現していこう。また、市民力をさらに活かしたまちづくりをしていくために、都民税の1%を納税者が選ぶNPOの財源とする「パーセント条例」をつくろう。地域と生活に根ざした私たち、生活者ネットならではの主張をもって、「江戸川からも市民の議席を!」と訴えましたが、力及ばず・・。江戸川だけでなく、全体を見渡してみても、地域政党が2大政党制の波に飲み込まれた感がぬぐえず、本当に残念です。
生活と密着している政治を、政治家におまかせにしない。暮らしの主役が市民なら、政治の主役も市民。普通に暮らす市民が政策決定の場に出て行くことで、豊かな暮らしに結びつく政治にしていこう。これがネット流。ただ、現実問題として、都議選という高いハードルを越えることは、その市民にとっては非常にムズカシイことだと今回また改めて感じました。
東京にネットが誕生して四半世紀。都議会にネットの議席が根付いて20年が経ちますが、今回の厳しい評価を謙虚に受け止めつつ、ご支援くださった大勢のみなさまのご期待に沿えるよう、気持ちを引き締めてこれからも活動をすすめていきます。