学校給食のびん牛乳継続を求める意見書提出

全会一致で東京都に提出しました。

 第三回定例会の本会議において、市民クラブを代表して行った「学校給食用びん牛乳継続」についての質問に対しては、以前もお伝えしましたが、教育長から「一日5万本の安定供給を考えれば、紙パックに移行する都の方針はいたしかたない」との答弁に終わりました。しかし、同議会で開かれた決算特別委員会の審議の中で、私たちの質問に共感する「紙パックよりびんの継続を」との意見が全会派から出されたのです。そこで、私たちは第四回定例会(11月30日から12月13日の日程で開催)にて「学校給食のびん牛乳継続を求める」意見書の提出を発議し、全会一致で採択されることになりました。東京都へのはたらきかけは、教育委員会だけでなく知事部局に対しても、環境の視点からリユースびんを存続する手だてを求めるべきであると考え、東京都知事と東京都教育委員会委員長あてに意見書を提出しました。
  同じようにびんから紙パックへの移行の対象となった国立市では、いち早く群馬県の事業者と独自契約をし、来年度以降もびん牛乳の存続を決定しています。さらに小平市の教育委員会でもこの情報を素早く収集してその事業者に連絡、一日1万4千本の小平市分の供給も可能であることを確認し、びんで継続する方針を保護者に通知しました。どちらの自治体も保護者にアンケートを行いましたが、たとえ若干の値上げになってもびん継続を求める声が圧倒的に多く、また学校側にもその意向を確認した上での決定になっています。
  紙パックのリサイクルより、何度でも繰り返し使えるびんなどのリユース優先の社会にしていかなければ、資源循環型社会は望めません。都の方針に従うだけでなく、大事なことは地域に暮す市民が決めることが大切です。区立すべての小中学校で「資源循環型学校づくり」をすすめる江戸川区教育委員会、また「エコセンター」を立ち上げ、市民と行政が一緒に環境問題に取り組む姿勢を示した江戸川区としての判断が問われています。