地元団体による「スーパー堤防」学習発表~北小岩コミュニティ会館サークル発表会

5月18日(日)、北小岩コミュニティ会館サークル発表会にて、同館にサークル登録している「スーパー堤防・街づくりを考える会」が、今年も学習成果として「スーパー(高規格)堤防」の展示を行いました。

同会は江戸川区内で「スーパー堤防」問題にいち早く取り組み、事業見直しを求める署名活動、江戸川区議会への陳情活動をはじめ、集会の開催やイベントへの参加などを進めてきています。

地域へのニュース配布は2006年7月から。その第1号は、住民のみなさんに勉強会へのお誘いをする内容でした。こちらから。同会発行のニュースは「東京の水連絡会」HPからすべてご覧いただけます。(現在は残念ながらニュース発行はなされていません)

今回も、施行中の篠崎公園地区の様変わりした景観と、基本設計から外れてばかりの「スーパー堤防」の現実を展示。写真が語るそのインパクトは大きく、多くの方々に足をとめていただき、お話することができました。

展示には「越流水深15cm」のことも。国や区は左下の図のとおり、「水があふれてきても、斜面を緩やかに流れるため壊れない」と説明しますが、では「どれだけの越流水に耐えられるか」といえば、設計水位の最高値はなんとたったの15cm! 

このことは江戸川区議会建設委員会で議員から資料請求され、区から資料提供されてはいても、ほんの一部の人しか知らない事実と言えます。(左下図の !? は同会が追加したもの)

 

 

 

 

 

 

 

 

途中、斉藤区長もみえ、ちょうど展示をご覧になっていた来場者の方と意見交換する場面もありました。疑問を呈する区民の方に対して「賛成の方もたくさんいて、区民12万人が推進を求める署名を国に提出したこともあるんです。今日は時間がないので、またお話しましょう」と。

しかし、その署名活動は区民発意の行動とは言えないものでした。

こちら と こちら からどうぞ。

今の事業推進の理由を語るに、15年も前のこうした行動を拠りどころにしなければならないとは・・。「スーパー堤防」の現実をよく学習してほしいもの。

江戸川区議会にはこの間継続して事業見直しを求める陳情が出され続けています。改めて、議会での議論にも注目していきましょう。

*今年3月の区議会建設委員会では、「スーパー堤防」に関する陳情について、各会派から意見開陳がなされ、不採択となりました。こちらからどうぞ。