2月8日(日)男女共同参画セミナーに参加

樋口恵子さん講演会「夢・輝・未来〜わたしが創る私の道〜」

日本の男女共同参画をリードしてこられた樋口恵子さんの講演会が、タワーホール船堀で行われました。
男女共同参画については、私も昨年は女性センターのセミナーで学び、昨年末の定例会の代表質問でとりあげたばかりです。このテーマは、「21世紀のわが国社会を決定する最重要課題」であるにもかかわらず、強力に推進されるどころか、バックラッシュさえ起きています。男女共同参画というと、「女性ばかりがいい思いをするのではないか」と誤解している人(特に熟年男性)が多いのではないでしょうか。女性が、女性であるがゆえに、さまざまな場面で損をしてきたという事実がある一方で、男性も「男はつらいよ」ということが多々あるはずです。女が損で、男がつらいなら、どちらにとっても生きにくい世の中です。そこで、どちらにとっても暮らしやすい、働きやすい社会にしていこう、というのが男女共同参画だということを、まずは理解すべきだと思います。
この男女共同参画行政は自治事務と位置付けられた以上、自治体で積極的に取り組む必要があります。しかし、江戸川区はこの分野で非常に遅れをとっており、行動計画も23区で唯一なければ(2年後策定予定)、本庁内に専門管理組織もなく、推進機関もない、というNAINAIづくし。今や管理職などに女性を登用する比率を決めて実行することも各方面で行われていますが、江戸川区の場合、三役も部長もすべて男性。このあたりも江戸川区の体質を図らずも表していると言えそうです。(議員は46名中10名が女性です。)樋口さんは、「サッカーのワールドカップが人気なのは、社会背景に差がある国同士が同じルールの下で戦うから」とした上で、「どんな歴史や伝統があろうと、男女共同参画についても世界と同じルールにしていくのは当たり前のこと」と話されました。「伝統に修正を加えることが大事」とも。地域ですすめていくべき大きな課題のひとつです。
(もう27年も前のことですが、ほんとに小さな田舎の志摩に樋口さんが「はまゆう大学」というカルチャーの講師でみえ、当時高校生だった私も参加しました。控え室に樋口さんを訪ねてそのことを話したところ、とても懐かしがってくださいました。)