「日韓市民社会フォーラム」からの報告②

若者の声に共感

 「日韓市民社会フォーラム」には、韓国の大勢の若者がメンバーやスタッフとして参加していました。私の参加した「個人の自立と平等」の分科会では、女性問題もメインのひとつであったため、女性たちの関心が高かったようで、男女の比率は1:7。傍聴していた最年少は高校一年生の女学生でした。

2回にわたる分科会の感想を話し合ったとき、十代とおぼしき女子大生が「差異を小さく、類似を大きく」というテーマについて「なぜ差異を小さくしなければならないのか。お互いを認め合えばいいのではないか。」と発言し、大人たちが苦笑させられる場面がありました。実は私も思っていたこと。相手が何をどのようにとらえ、考えているのかを知り合うことは大切なこと。そのための交流はどんどんすべきだと思います。でも、身につけた教育、文化、慣習が違う者同士が差異を感じるのもまた当然のこと。必ずしも同一の見解を持たなければならないものではなく、考え方、とらえ方に違いがあった場合は「そういう考え方もあるんだな」とお互いを尊重し、多様性を認め合えればいいですね。

(写真は、フォーラムの休憩中、リラックスするための体操指導など、会場を和ませるボランティアの女子大生)