「子ども」を政策の大きな柱とするネットでは、これまでも学校教育についてさまざまな意見を述べ、提案をしてきました。
9月議会でも、「すくすくスクールの障がい児対応をもっと手厚く」「修学旅行の経費や内容の見直し」「通学路の安全点検」「教職員の悩みに応じる体制づくり」「暑さ対策」「緊急連絡網配布」などのほか、「学校選択制」についても再度質問しています。
江戸川の「学校選択制」の現状としては、昨年、18年度の中学入学について、33校のうち10校で抽選が行われました。最多の応募となった清新一中では17人の枠に207人が希望を出し、区内6ブロックにそれぞれ人気校が散らばっている状況です。保護者や子どもの側に立った制度であるはずですが、このように希望しても入学するのは非常に困難な学校が出ています。
一方、希望者が少ない学校の状況は、受け入れ比率で50%以下が2校、60%台の学校になるとさらに増えます。学校の活性化と特色づくりが大きな目的とはいえ、区立中学の教育内容に格差が生じたり、良し悪しのレッテルが貼られるような状況は避けなければなりません。希望者が少ない学校については、なぜ選択されなかったのか、課題があるならば、それを解決することが選択制を推進する教育委員会の役割です。しかし、そこがきちんと機能しているのか、といえばそうではないと感じます。
直近の委員会でこんなことがありました。小6生による19年度の中学校選択については、すでに第一回目の希望のとりまとめが完了し、73校の小6生の全家庭には学校ごとの定員及び希望者数などのデータが配布されました。これから抽選などの調整が行なわれることになります。当然、所管の文教委員会にその資料が出されるものと思っていたのですが、資料も説明もありません。なぜ出されないのか、と聞いたところ「まだ中間まとめの段階なので。最終結果は出します」とのこと。しかし、第一回目の希望こそ、子どもや保護者の意見が最も反映されたもの。このデータこそが、学校選択検証のカギとなります。家庭配布がされ、学校評議会にも出されているものが、文教委員会に出されないとは。私の意見に対し「おっしゃることはよくわかるので配布の方向で検討します」とのお答え。この程度のこと、言われなくちゃ出さないようでは、教育委員会の情報公開はまだまだ・・。はたまた議会軽視か? 所管の委員会が事実を知らなくて、どうして課題を見つけられるでしょう。課題の認識なくして解決なし、ですよね。
↓秋は周年行事の季節。80周年の平井小学校の和太鼓のアトラクションと、区内でいちばん歴史のある松江小学校130周年記念組体操。子どもたちのすばらしい態度と演技・演奏・合唱には感動させられっぱなしです。