区内の小中学校では今年度、10校が周年行事式典及び祝賀会を挙行しましたが、今日の篠崎第五小学校30周年をもって、すべての周年行事が無事終了しました。私は文教委員として10校すべての式典に参加しましたが、それぞれの学校の特色や子どもの様子、また地域との関係性を知るいい機会となりました。
俳句づくりに取り組む学校、群読に取り組む学校、米づくりを体験する学校、身近な川から環境や地域性を学ぶ学校など、全校あげて特長的な教育を行っている学校がたくさんあり、式典での子どもたちの態度に、その教育がもたらす成果を十分感じることができました。「起立」「着席」という号令がなくても、子どもたちがスムーズに式典に参加している学校が数校ありました。ささいなことのようですが、練習することで、子ども自身が本番で「考えて行動」している様子に頼もしさを感じました。校長先生の式辞では、お決まりの文句ではなく、まず子どもたちに対して、ご自身の言葉でメッセージを語りかけた校長先生の学校は、子どもたちの態度が特に素晴らしいと感じました。日常的にもいい関係性が築けているのだろうと思います。
区歌のブラスバンド演奏は、中学校ではほとんどの学校で行われていましたが、小学校でも1校あり、これがまたとても上手で驚きました。合唱や演奏はすべての学校でありましたが、その選曲からも学校の特色が伺え、素晴らしい発表には感動させられっぱなし。式典というとどうしても堅苦しくなりがちですが、子どもたちが実にのびやかに闊達な演奏を披露した学校もあり、思わず立ち上がって拍手したくなる場面もありました。
そして忘れてならないのが地域の方々と保護者の存在。PTAなくして周年行事は語れません。私も一度実行委員を経験させていただきました。大変だけれども、学校を通して地域の心がひとつになり、お互いが支えあう大事な存在だと確認し合える、いい機会だと思います。みなさん、本当にお疲れさまでした!
ところで私は今回の学校訪問を機に、保護者の方々に「学校の外部評価をしているかどうか」を直接伺ってみましたが、結果は五分五分でした。区では17年度からすべての学校で外部評価をしていることになっており、先月の委員会でそのことを質したところ、「それぞれにやり方は違うけれども実施している」とのこと。公開授業や行事のときのアンケートとは別ものであることも確認しました。公開授業などのアンケートは学校の自己評価のための情報収集に過ぎず、外部評価にはならないものです。これまでの調査と今回の結果からも、実際は外部評価を実施していない学校がいくつもあることが改めてわかりました。
外部評価をきちんと実施し情報公開もしている学校ほど、やっぱり子どもたち、先生方、学校がいい。これもまた真なり、です。すべての学校で外部評価を導入し、その声が学校運営に反映されるようにしていかなければなりません。
↓第七葛西小の花笠音頭と、篠崎第五小の脱穀の様子