冒険遊び場「プレーパーク」の拡充を

「環境促進事業団」評議員会報告

→夏限定、子どもに大人気の手づくり「ウォータースライダー」。今年もまもなくです。(ゆきやなぎ公園)
  
  18日(月)は「江戸川区環境促進事業団」の評議員会がありました。議員は全員、公園管理などを区から委託されている事業団の評議員になり、予算・決算・事業内容についての質疑を年に一回、本会議場で行っています。
 
  17年に策定された「次世代育成支援行動計画」の中には、「冒険遊び場プレーパーク」は「子どもの健全育成の場づくり」の項目に、「すくすくスクール」や「共育プラザ」とともに盛り込まれています。この2つがすでに重要な子ども施策として区政に位置付けられている一方で、「プレーパーク」については充実させるしくみも整わず、進展がない状況です。計画の中には「プレーパークは子どもの成長にとって代えがたいものであり、活動団体を積極的に支援していく」と明記されているのです。ここはやはり区の事業として位置付け、具体的な支援や拡充の目標も持った上で予算化していくべきではないかと質問しました。

  「活動は安定しているので、特に問題はない」との答弁でしたが、次世代の行動計画は、子どもの育ちを支援する取り組みを向こう10年で集中的に実施するというもの。この2箇所の公園ではすでに計画前から活動があり、安定=現状維持。それでは行動計画の意味がありません。

   小松川の「ゆきやなぎ公園」には、公園ボランティアの方々の手による冒険遊び遊具がたくさん。地元の子どもだけでなく、保育時間中に100人単位でバスでやってくる幼稚園児、また先生に引率されて小松川橋をてくてく歩いて通ってくる保育園児たちも。保育のプロである先生方が、ここでの体験が子どもの成長にプラスになると考えていらっしゃるのしょう。

  「プレーパーク」の特長は、子どもたち自身がそこに危険もあることを自分で見つけ、多少の危険はあっても自分の責任で挑戦して、自由に遊ぶというところ。このリスクは、遊ぶ楽しさの大切な要素のひとつといえます。そのため、子どもがやりたいことは極力できるように禁止事項は特に設けずに「自分の責任で自由に遊ぶ」というのがルールです。遊びの中で、危険を予測して回避する力、さらには自分の行動には自分が責任を持つことが自然に身についていく効果があり、生きる力をつけることにつながります。こうした「プレーパーク」を、事業として積極的に拡充すべき、と要望しました。

   事業体は行政で、管理・運営は地域住民という「プレーパーク」の基本は、まさに区民との協働の理想的な形でもあり、地域力発揮の場と言えますね。