学校手洗い場に「石けん」ありますか?

「石けん使用指針」に基づいた適切な対応を

→豊島区立高松小学校6年生の総合学習「私の食が世界をつくる」の授業をお手伝い(6/29)。江戸川での実施に向けて研修中。  

 江戸川区では、環境にやさしい石けんの使用を促進する「石けん使用指針」を、すでに平成12年5月に定めています。この年から在庫品がなくなり次第、順次石けんに切り替える方針をとり、その適用対象は、出先機関を含む区内すべての組織、施設としました。

 これにともない、区立学校においても対策が強化され、平成15年からは特にアレルギー体質の児童・生徒への配慮から、手洗い用石けんについては「無添加石けん」(エスケー石けん)に変更になりました。手洗い用としては液体石けんも従来どおり併用されており、「シャボネット」と「アルボース」が使われています。

 しかし、このところ「液体石けん」しか置いてない学校が増えています。その理由は、O157やノロウィルスなどへの対応強化として、殺菌力の強い上記の「液体石けん」を重用、また使いやすいということもあるとのこと。しかし、アレルギー体質の子どもたちには刺激が強すぎて心配です。指針には「手洗い用洗浄剤の『水石けん』は合成洗剤が多いので十分注意して成分を確認すること」とありますが、「アルボース」には毒性添加物とされる「クロルキシレノール」(発ガン性物質)、「シャボネット」には「イソプロピルメチルフェノール」が含まれているのです。教育委員会としては、どちらも影響なしとの判断で使用しているとのことですが、改めて手洗い場の石けんについて、指針に基づく適切な対応を求めました。

 食中毒が心配される季節になりましたが、原因菌は主に手が運び役。手首や親指などは洗い残しが多いとされますが、洗い残しのない手洗い指導をすれば子どもたちにはてきめんに効果が表れるそう。殺菌力の強い合成洗剤に頼らなくても、石けんの洗浄力は折り紙つき。やはり、環境にも人にもやさしい石けんの使用を! 7月はシャボン玉月間。学校の手洗い場、要チェックです。