「男女共同参画推進計画」策定するも、区の意識変わらず

平成18年度決算特別委員会報告③

この計画が江戸川区にできたのは、今年の3月。23区でもっとも遅い計画策定でした。区民参加で有意義な会議がもたれてできた計画は、今後10年かけて実施されていきます。このところ、バックラッシュが起きてはいますが、計画をつくり、条例をつくり、イベントを実施することが、男女共同参画社会形成への3点セット。その推進計画を持つ区として、まず具体的にどのような取り組みをしていくのか、どのように計画を区民に広げていくのか、質問を行いました。

具体的には、①総務部の中に専門管理組織をつくる②区役所での指導的地位に占める女性の割合を2020年までに30%に③男性女性ともに意識を変えていくために、「女性センター」という名称を変える、というもの。企画課長答弁は以下の通り。

①については、「女性センター」が担う。
→しかし、女性センターは、子ども家庭部児童女性課の出先機関。全庁横断的な取り組みを推進するためには、やはり調整機能を持つ部署におくべきです。
②は、今後徐々に上がっていくと考える。
→ポジティブアクションを持つ他区のヒアリングでは、何年までに何人、と数値目標を持たなければなかなか進まないと聞いています。区としても現状のままでなく、数値目標を持つべき。
③は、定着しているので変える考えはない。
→定着しているということは、一定の役割を果たしたとも言えます。今後、計画推進の第一歩を踏み出すことを区民に周知する方策としても、名称を変えることで意識・行動を高めるというのは有効だと思います。

まだ計画のなかった昨年も、決算特別委員会において同様の質問をしたのですが、答弁は今回も変わり映えせず、心もとない限り。推進計画策定のbefore after、もっと劇的に違ってもいいのでは?