「ごみ収集袋」の異物扱いは見直しを

第二回定例会一般質問報告②

→「NO!レジ袋デー」キャンペーンでは、「ジャスコ」葛西店(写真)と「ダイエー」船堀店でアンケートを実施。(昨年11月)

容器包装プラスチックの資源化に関連し、2項目にわたり質問する。

先月、臨海町に新しくできた中間処理施設「江環保エコセンター」を視察した。

家庭から容器包装プラスチックを資源として出す場合、透明か半透明の袋に入れて出すことになっており、大部分がスーパーなどでもらうレジ袋か、今年度で廃止となる23区推奨ごみ袋で出されている。レジ袋は容器包装であるために、区の資源品目にも入っているが、23区推奨ごみ袋などは、もともとごみを入れるものであるために、容器包装ではなく、環境省の分別基準、日本容器包装リサイクル協会の引き取り品質ガイドラインに則って異物として手作業で取り除かれ、焼却にまわされている。しかし、こうしたごみ袋も素材的にはレジ袋と変わらず、プラマークも付いていることから、リサイクルできるものをみすみす焼却するために、手間をかける作業行程となっている。プラスチックのリサイクルは費用がかさむと言われるが、異物が減っていけば手選別のコスト削減につなげていくことができる。

分別のさらなる意識啓発はもとより、収集袋の異物扱いを改めることを自治体から国に求めていくべきと考えるが、いかがか?また、推奨袋が廃止になることで、リサイクル品目でもあるレジ袋が収集袋として重宝がられ、レジ袋削減にブレーキをかけることも懸念される。今後の収集袋についての考えを伺う。

区長答弁⇒レジ袋、ごみ回収袋、あるいはクリーニングのおおいなど、非常に純度の高い資源を捨てなければならないことに法制上なっていることは誠に残念なことである。私もメンバーになっている全国都市清掃会議を通して、資源として扱ってもらわなければならないということで、そこを改めるように要求をしている。全国の問題でもあり、しっかりとやっていきたいと思っている。

今後の収集袋の考えについては答弁もれでしたが、二次質問時間が3分しかなく、再質問できませんでした。短い時間の中での配分は本当に難しいです。
レジ袋については、昨年末、市民団体が行った全国一斉の「NO! レジ袋デー」キャンペーンに江戸川ネットも参加、区内2箇所のスーパーでレジ袋削減に向けたアンケートを実施しましたが、レジ袋をもらう理由は「ごみ袋など他に使うから」が44%、「店がくれるから」が35%でした。レジ袋の有料化については「当然すべき」「仕方がない」を合わせ75%が賛成と答え、東京全体では80%賛成という結果。今後、区規格の収集袋の考えはないとのことですが、レジ袋削減の意識が停滞しない働きかけが必要です。

〈容器包装リサイクル法で対象となる「容器包装」とは?〉
商品に付されている容器および包装であって、商品が消費されたり、または商品と分離された場合には不要になるものをいう。 具体的には、アルミ缶、スチール缶、飲料用紙パック、段ボール、ガラスびん、PETボトル、紙製容器包装、プラスチック製容器包装で、この8素材のうち、ガラスびん、PETボトル、紙製容器包装、プラスチック製容器包装については、事業者に再商品化の義務が生じる。
平成18年6月の容器包装リサイクル法の一部改正により、「商品の容器及び包装」の定義が改正されたことに伴い、商品の容器及び包装自体が有償である場合も再商品化の対象とする旨の法改正が行われた。