施設予約システムに公益活動配慮ルールを

2007年度決算特別委員会報告②

●区民生活費「施設予約システム『えどねっと』」について

質問)07年度に導入された「えどねっと」は、施設予約の利便性の向上というメリットがある反面、抽選の公平性がくずれているとの声もある。実際、ホームページでも適切でない抽選・予約の申し込みが行われているとして警告が出されている。当選確率を上げるために大量に予約してキャンセルするとか、登録内容と活動内容が異なっているなどの不適切な利用法については、ペナルティが課せられている。誰がどのようにその確認をしているか。実際ペナルティを課された団体はどの程度あるか。

生活振興課長⇒昨年6月から、窓口に来なくても自宅で、また、河川敷でスポーツをしながらその次の予約ができるなど、好評を得ている。コミュニティ会館は基本的に、文化・スポーツ・コミュニティの育成を図る地域の拠点であり、サークル団体の育成が大きな目的のひとつ。そのため、サークル団体を優先し、一般はそのあとにしている。架空の名義や、ルールを無視した利用がときどき見受けられ、登録抹消や一定期間の利用停止にしている。昨年度利用停止となった団体は19団体ある。

質問)公平性は大事なことだが、区が推進する健康事業などを積極的に進めている団体も同等に扱われるため、活動場所が確保できず、重要な地域活動に支障を来している。公共の福祉に資すると判断できる事業については、優遇措置をとるなどすべき。

生活振興課長⇒連合町会の新年会などは、あらかじめ場所を押さえるようにしている。公共性の高いものについては、施設の管理者、事務所長や区民課長の権限で「事前承認」することができる。今後ルールの細分化が必要であれば、さらに検討していきたい。

意見)地域の熟年者の方などが定期的に集う「地域ミニデイ」事業などは、場所の確保が不可欠。公益性に配慮した一定のルールづくりをすすめるべき。