区の裁量で使えるこうした一般財源が減る一方で、目的に応じて使用する国庫支出金は15億、都支出金は18億円増えており、歳入構造に変化が見られます。また、基金からの繰入れも大幅な増額で、財政調整基金から30億、文化施設等建設基金から6億の取り崩しがありますが、それでも区の基金残高は878億円と高いペースを保っています。
施策については、ネットが提案してきた、次世代育成支援行動計画策定も視野に入れた「(仮称)子ども・子育て応援会議」の新設、ボランティア活動新情報誌の発行、奨学給付金対象者5人から15人への拡大、私立保育園(6園)における一時保育や区立保育園全園における緊急一時保育の実施などが盛り込まれています。予算概要は2月3日、プレス発表されると同時に、ホームページ上でも公開されることになっています。
来月20日から始まる第1回定例会では、この予算審査が行われ、会派を代表して私が予算特別委員会に出席します。どうぞご意見をお寄せ下さい。そして、傍聴にもぜひお越しください。
ところで、国民の8割が望んでいない悪評の定額給付金2兆円を柱とする国の第2次補正予算が成立しました。まだ区議会に示される段階ではありませんが、江戸川区67万区民の給付金は約100億円が見込まれており、そのための区の事務費は何と5億円。こちらも国負担とはいえ、もとをただせばみんなの税金です。30万世帯への一斉送付というこれまで経験したことのない事務作業のための人員確保も頭のいたい課題でしょう。果たしてこの105億円はどのような成果につながるのか?
衆参ねじれは国民とのねじれそのものです。国民、生活者のための政治への転換を今年こそ。