現在区議会には、来る都議会議員選挙に立候補を表明している議員がおり、その会派が6月末には非交渉会派となることが確実視されています。ということは、向こう1ヶ月は交渉会派でも、残り11ヶ月は私たちと同じ非交渉会派となる運命です。行政委員会の宛て職として「交渉会派の幹事長」「交渉会派の代表」というくくり方がされているものについて、この会派は今の時点では該当するものの、1ヵ月後には非該当となり、職を降りなければならないことに。区長から示されるのはその会への議会割り当て人数だけであり、誰がそれを担うかは議会側が慣例で決めていることから、この「交渉」という文言をはずして「会派幹事長」「会派代表」として調整すれば、みすみす議会の関与を減らすこともないのです。私がこの提案をしたところ、大会派理事より「その会派がひとり減ることは仮定の話に過ぎず、減らないかもしれない」とした上で、結果的に議会枠がひとつ減っても「それはしょうがない」。また別の大会派理事より、この期に及んで「会派代表とすると1人会派も入れなければならず調整が困難だ」との発言が。尤もなようですが、私が前段で「1人会派にも平等に割り振るべきではないか」という発言をしたところ「ずっと前からの慣例により1人の会派には割り当てはない」とそもそも切り捨てておきながら、ここで体よく1人会派を持ち出すとは。全くご都合主義も甚だしいというものです。議会枠確保のために、実態に則して対応を協議することが可能でありながら、それを放棄して議会枠を減らすということは議会全体から見れば大きな損失です。特に都市計画審議会などは、議会に示されないものが議案として出されてくることから、多様な会派の参画が望まれます。「議会自ら削減ありきの結論には到底賛同できない」と前述の対案を主張しましたが、「貴重なご意見として伺っておきます」で終わり。
さらに呆れてしまったのが、委員長・副委員長決めの段になって、件の会派にひとつ委員長ポストが割り振られていたことに対して、やはり大会派理事が「仮定の話だが、近々ひとり減ることになるのだからこのポストは認められない」と言い出す始末。仮定の話はダメと言っておきながら、この矛盾した意見を臆面もなく主張し、大会派の力学で通してしまうのです。情けないことですが、これが江戸川区の言論の府の現状です。非交渉会派など眼中にないと言わんばかり、まるで大会派イコール議会であるかのようです。議運理事会は、議会全体の権能を高めるために十分な議論を重ねつつ、運営されなければなりません。