環境費では、まず、容器包装プラスチック資源回収量の目標達成について質問しました。
開始当初の回収量は一日17㌧の計画でしたが、昨年度の実績は一日11㌧にとどまったため、今年は一日12㌧と設定しましたが、9㌧程度で推移しており、さらに実績が下がっている状況にあります。回収量が少ないということは、資源プラが安易な焼却に回ってしまっているとも考えられます。
プラスチックが焼却された結果、23区の清掃工場での二酸化炭素排出総量は昨年度は約90万㌧。2年前は61万㌧ということで、全体のごみそのものは、江戸川区をはじめ、どこも確実に減っているのに、CO2はやはり大幅に増加しています。温室効果ガス削減については、新政権が高い目標を掲げましたが、実は東京都は国に先がけて高い数値目標を設定しています。このことに照らしても、安易な焼却は避けなければなりませんし、拡大生産者責任を求める上でも、やはり焼却してしまっては問題解決になりません。
区は、焼却に回るプラスチックが増えているわけではない、としましたが、ネットの調査では、残念ながら区民の資源化意識は下がっています。今後、一日2㌧ほど資源回収量を増やしていかなければなりませんが、集合住宅での周知徹底がひとつのかぎになると指摘しました。
23区清掃一部事務組合(一組)では、プラスチック焼却の全区展開で、ごみの量と質が大幅に変化していることから、処理体制の見直しが緊急課題と判断。一般廃棄物処理基本計画の見直しを1年前倒しして、今年度中に改訂すると発表しました。基本的に、一組の計画は、各区の減量目標や資源化目標を盛り込んだ基本計画ときちんと連動させるべきもの。このタイミングでは各区との調整は難しそうですが、なるべくすり合わせる努力をしてほしいと要望しました。
区では、質のいいプラスチック回収を目標量まで引き上げるために、スタートから1年たった今、住民の資源化の意識を落とさないようにする啓発が必要です。