平成22年にできた実施要綱についての質問に対し、所管課長は平成16年にできているガイドラインをもとに説明を始める始末。実施要綱の存在を知らない、と思えるような対応でした。
要綱には、第10条で「すくすく」の校長、「クラブマネージャー」について、第11条では、支援組織「サポートセンター」について定めています。スタッフには当然知らされていなければなりませんが、所管課長が知らなかったとすれば話になりません。特に「クラブマネージャー」は、全くのボランティアの方も5名(73名中)いるとはいえ、年間50万円の報酬を受ける労働者というとらえ方も必要。10条には、クラブマネージャーに関し、「学校・地域・保護者及び行政の協働を実現させること、児童の指導または相談並びに関係団体の育成を行うこと」と、明記されています。早急に周知すべき、と意見を述べました。
「クラブマネージャー」の存在は大変重要ですが、現在5校(73校中)で不在です。この件については「月に1回も出ない方もあり、やめてもらった人もいる。」と答弁。後任の選定に苦慮しているのが現状です。
世田谷区には同じ趣旨で、新BOP事業がありますが、ここでは、「世田谷区新BOP事業実施要綱」以外に、「BOP嘱託員設置要綱」があり、月20日、1日6時間、月額報酬17万1千円、40歳から70歳まで、と年齢も定められています。
江戸川の場合は、ここまでの常勤体制を求めていませんが、「クラブマネージャー」については、以前にも任期制を敷いてはどうかと提案してきたところです。現状は本人から辞退の意思がない限り更新されていきます。もちろん更新を妨げるものではありませんが、健康状態やその意欲を任期ごとに確認し、後任者についても日ごろから意識することにつながるのではないでしょうか。実施要綱の中に唯一その存在が規定されている人材であり、不在を避けるための新たな工夫が必要です。
江東区は、人口増により、本事業を多様に展開していますが、平成31年度までに「江東きっずクラブ」に統一していく予定。計画途上ではありますが、本事業についてすでに昨年3月条例化、「江東区江東きっずクラブ条例」を制定しています。