展示ブースに展示品なきサークル発表会~スーパー堤防関連パネルに、江戸川区が過剰反応②
サークル発表会における「スーパー堤防・街づくりを考える会」と江戸川区は、これまでにも次のような経過をたどっています。
初回の2011年3月、同会の展示を一瞥した多田区長は関係者に苦言を呈したといいます。(その直後、この地域や施設の責任ある職員の方が異動になったのは、偶然か・・。 )
2012年は当時ご報告したとおりであり、それを踏まえ、2013年は敢えて「スーパー堤防」を表現せず、スーパー堤防予定地の四季の移ろいや史跡を紹介するにとどめたといいます。スーパー堤防事業がすすめば、これらがなくなってしまうことを憂えての展示ではありましたが、区の担当者からはお礼の言葉があったといいます。
今回は、パネル搬入日と開催日の間に1日入ったスケジュールになっていました。区として入念なチェックと調整に充てるためだった? 今回、区が認めない理由は、先述に加え、「『フランシーヌの場合』は反戦歌で、政治的色彩がある」ということも。
区民施設は区長ではなく区民のもの。区が拠出する補助金も区民の税金。選挙で選ばれているとはいえ、有権者はすべてを首長に白紙委任しているものでもなく、異なった意見があるのは当然。そうした意見を受け止めこそすれ、活動発表の場で、このような対応をとる
など論外です。ましてや表現の自由は憲法に保障されています。同時に公権力による検閲の禁止も。こうした基礎的判断も欠くほど、執行機関は麻痺していると言えないでしょうか。
「スーパー堤防」に関する、度重なるこうした過剰反応を見るにつけ、強気の区にとってもこの事業は、もはやアキレス腱のよう。 事業に問題意識を持ち、調査研究を重ねる同会によって、パネル展示などされては、寝た子(事実を知らされていない大多数の区民)を起こすことになりかねない、との恐れがこうさせるのでは? 少なくとも、事業の重要性・必要性の上に立つ全うな判断との自信があるならば、ここまで見境のない対応を取ることもないでしょう。間に立つ職員の方もつらい立場でしょう。
<本当のことを云ったら、お利口になれない。本当のことを云ったら、あまりにも悲しい>
「フランシーヌの場合」では、2番でこう歌っています。