新たな高台化でコミュニティは? 災害時トイレ対応は?~篠崎地区まちづくり意見交換会②

〇286号線は上篠崎2丁目を斜めに通ることから、既存の道路ネットワークがおかしなことになりそうだが。

回答:交差点の形状について、安全に通行できるよう手続きをしている。

〇防災面の強化は心強いが、地震を前提とした場合、いちばんのかなめは在宅避難であり、トイレが重要になる。自宅のトイレが使えない時は近隣にトイレが必要だが、当地にはない。徒歩5分圏内にトイレが必要。トイレ問題をどう考えているか?

回答:(今はこのエリアには)トイレのある公園がひとつもないが、公園整備方針をつくった。地域防災施設を適切に配置することになっている。

〇当地での286号線は認可手続き後10年~15年で実施見込みとのことだが、今後土地を一掃する区画整理は考えているか? 10年前に引っ越してきてコミュニティの良さを感じている。都県橋に向けてのハード整備がなされるようだが、ソフト面を崩さず、どうやっていくのか?

回答:橋周辺では286号線の事業認可手続き中であり、区画整理や街路の事業化は決まっていない。意見をもらいながら決定していく。

〇実際、道路になるところに家が建っている人は引っ越しを考えないといけないか?

回答:道路の場合は買収になるのでそうなる。

こうした質疑がなされた1日目、10月24日(金)夜の参加者は71名、翌25日(土)午前は46名の参加があったとのことです。

今後は、区民参加で2段階のワークショップを行い、まちづくりの将来像について、その方法・対策について検討し、まちづくりの方針としてとりまとめ、進め方を設定していくといいます。

区では2008年、景観計画策定のために景観まちづくりワークショップを開催しました。篠崎地区は緑にあふれ、浅間神社、篠崎公園、妙勝寺が一体となった景観が高い評価を受け、保存すべき、との区民意見が多く出されていました。こちら(5~6段落)から。しかし、それら意見はなきものとなり、緑を3000本以上も伐採、まちの姿を大きく変える高規格堤防事業と一体の高台まちづくりが進んでいます(浅間神社のみ特別緑地保全地区指定により除外)。本事業と一体的になされる都市計画道路の変更にあたっては、2164通もの反対意見が出されたこともありました。こちらから。

今回のワークショップでは、ハードの既定路線にとらわれ、ソフト面を置き去りにすることのないよう、住民の意見があくまでも尊重されるまちづくりにしていかなければなりません。

当地区は国の高規格堤防事業が前提になるエリアですが、そこには特に触れなかったことが気になりました。都と区による「まちづくり」のための意見交換会だったから、ということなのでしょうが・・。