この体験訓練は、区内34の団体で構成される「江戸川区福祉ボランティア団体協議会」の主催で、今年で3回目。江戸川消防署と松江第三中学校、災害時支援ボランティアの協力のもと、行われています。
午前中は、江戸川消防署で、火災、地震、水害などから身を守る術を署員の方から教わり、そのあと、通報訓練、消火訓練、煙の中での避難訓練を行いました。通報訓練では、電話の受け手は外国語に対応できるのか、という質問があり、対応可であるとの回答がありました。その後、整然と道路を歩く体験を兼ねて徒歩で松江三中に移動。体育館でボランティアさんによる、おにぎりとお味噌汁の避難食をいただきました。
松江三中は、場所の提供だけでなく、在校生や校長先生が率先して参加しています。体育館の壁には、生徒たちがつくった「待ってちゃダメ!自分から伝えようよ」というキャッチフレーズが大きく掲げられていましたが、英語、中国語、韓国語でも書かれ、多言語対応。中学生自らがお給仕をしたり、避難所でのルールについての説明をしたりと積極的に参加していました。午後の体験は、起震車、搬送訓練、救急救命訓練。
さて、水が出ない想定での水洗トイレの使い方は?
① 用を足した後、大きなバケツに溜めた水を普通のバケツですくい、トイレに流し込む。
② 手を洗う時は、1回分の水量が記されたペットボトルに溜めた水を、洗面器などの上で目盛りのとおり手にかける。
下の洗面器に溜まった水は、水洗用として再利用することを学びました。
災害時、避難所となる学校体育館ですが、バリアフリーにまだまだ課題が。体育館入口は階段、さらに玄関には大きな段差。車いすは何人かで持ち上げることに。選挙の時には、板などで暫定的にバリアフリーに整備されていますが、こうした備品は、選挙管理委員会が管理するのではなく、学校に常備しておいてはどうでしょうか? もちろん、そもそもバリアフリーにしておくことが重要ですが。体育館トイレの洋式化も。
本来なら、みんな一緒の防災訓練が望ましいところですが、こうした対象を絞った細やかな訓練も、各地区で実施していきたいものです。