委員長はお茶の水女子大学教授で、江戸川総合人生大学子ども支援学科長の三輪建二先生。私立幼・保育園や校長会、民生・児童委員など15名の関係機関代表に所管部長、そして区民公募委員2名を加えた総勢20名の組織です。子どもの健やかな成長と、子育てを支える地域社会を実現するために必要な施策の総合的かつ効果的な推進を図るために設置されたものです。
しかし、この会議、非公開であることが昨日の福祉健康委員会で判明しました。理由は、委員の自由闊達な意見交換のため。まったく理解に苦しみます。市民参加と情報公開はセットで行われるべきもの。しかも、子どもの育ちを応援するという必然のテーマであり、大勢の関心と参画が必要であるにもかかわらずです。第一回目の会議の中で、非公開が決まったとのことですが、自分の意見を公表してもらっては困る、という方がもしいるならば、そのような方にはお引き取り願わなくてはなりません。このことは区がはっきりと事前に示すべきです。議事録は出すとのことですが、それにしてもこれでよしとする区の意識の低さは否めません。
他にも、昨年8月設置された「江戸川区における気候変動に適応した治水対策検討委員会」も非公開で、しかも議事録の公開もなし。意見が分かれている「スーパー堤防事業」の推進にも大きく関わる委員会であり、これまでも公開を求め続けてきました。議事録の情報公開請求も、区は却下しています。こちらは学識者6名に、国、都、区の職員5名で、総勢11名のメンバー。区の重要施策に関わるテーマについて、専門家のみなさんはご自身の研究を踏まえ、それぞれ自信と誇りを持って発言されているのではないでしょうか。検討過程での多様な意見は当たり前。どのような議論がなされているのか大いに関心のあるところですが、知りたい区民の気持ちが置き去りにされています。
介護保険や景観などの計画策定委員会などは公開されており、傍聴者に委員と同じ資料配布もなされ、議事録も出されています。区の公開非公開の考えが統一されていないということは、そもそも市民参加と情報公開の重要性の認識に欠けているのだと思います。
さて、その区長部局よりずっと遅れをとっている区議会では議会改革検討小委員会にて、ようやく傍聴者への資料提供について話し合いがまとまりつつあります。今日の審議において、陳情・請願関係の資料については提供することで全会派の一致を見ましたので、大変お待たせしましたが、第3回定例会から実施すべく準備をすすめてまいります。