ハリケーンの中での都議選を終えて

→江戸川ネットは杉並選挙区の新人・坪井まりの応援に入りました。生活者の代表としてこれ以上の人は望めないというほどの候補者。生活者ネットで生まれ育った初の国会議員・大河原まさ子さんも何度も応援に駆けつけました。しかし、定数6に11人が立候補。現職全員が立ち、候補者の半分が女性という激戦区で、前回失った議席復活はなりませんでした。

自民対民主という政権交代を賭けた対立軸が日増しに強まる中、地域政党の私たちにとっては本当に厳しい都議会議員選挙が終りました。

結果は、24年前、初めてネットの都議会議員を出した北多摩二区で、3期務めた現職から新人・山内れい子へのローテーションを成功させて議席を死守、そして、世田谷選挙区で前回の補選で当選、今期二期目を迎える現職の西崎光子が議席を確保しました。1人区の昭島選挙区で当選した星ひろ子は、ネット推薦共同候補という形ではありますが、生まれも育ちも生活者ネットワークの元ネット市議会議員です。

総選挙の前哨戦と位置付けられ、有権者もいやがおうにもそれを意識せずにはいられなかったこの選挙の裏では、いよいよ地域政党の終焉か、とまで言われていました。どんなに頑張ったところで、ネットの議席はゼロ。そんな情報も飛び交う選挙戦を、私たちは愚直に闘ってきました。そしてこの現実。

政権与党が末期症状を呈し、衆議院の早期解散を望む声が大きい中で、都議会議員選挙が先でなければ私たちは国政の波に呑まれてしまう、と実は思っていました。しかし、前でも後でもそれに変わりはなかったのです。むしろ、先であったために、ここまで引っ張られた国民の不満が、地方自治体議会のこの都議選で一気に噴出したと言えるでしょう。

地方分権がすすむ中で、地域政党の役割は?
地方自治体の固有の課題を解決するのは誰?
候補者の資質はどこで問われる?

このハリケーンの中でのネットの議席確保をよしとすべきなのでしょうし、言いたいこと、思うところはいくつもありますが、わたしたちはこの事実を真摯に受け止め、反省点を洗い出し、新しいスタートを切りたいと思います。
「やっぱり東京にはネットが必要」。いかなる暴風雨にさらされようとも、多くのみなさんから4年後にはそう認めていただけるように。