まちは大人の手によってつくられています。しかし、まちに暮らすのは大人ばかりではありません。大人では気づかないことも、子どもの目線で見れば危険だと感じるところもあるのではないでしょうか。
江戸川・生活者ネットワークの子ども部会では、夏休みを前に「小松川・子どもあんぜんマップ」を作成しました。これは、今年度の活動方針のひとつで、子ども部会でこの春から取り組んできたものです。
私たちは地域の保護者の方や子ども達に声をかけ、4月から7月にかけて6回にわたり「まちウォッチング」を行いました。活動は、授業が早く終わる水曜日の午後と決め、 小松川1丁目から3丁目までの通学路や公園など、日常的に子どもが過ごす場所をウォッチング。交通面や治安面での危険な場所をピックアップし、地図に落としていきました。子ども達と一緒にまちを歩くことで、青信号が短いところ、工事のフェンスが高くて見通しが悪いところ、雨の日はすべりやすい道、三方向から車がひんぱんに通るのに交差点としての信号がないところ、街路樹が子どもの視界をさえぎっているところなど、たくさんの“危険”に気づかされました。また、土手や川は昔も今も子ども達の格好の遊び場で、ウォッチングを中断してしばし遊びに興じるということもありました。旧中川の河川敷では、ボランティアの方々がお花や野菜を育てていて、季節感たっぷりの情景が散策する人たちを楽しませてくれています。でも水の設備がなく、家から運んでくるのが大変とのこと。みんなでどうしたらいいか考えた結果、「雨水タンクがあればいい!」という声が上がりました。2丁目の「ゆきやなぎ公園」では、やはりボランティアの方々が子ども達のためにプレーパークをつくってくれています。この夏は手作りのウォータースライダーが完成し、早くも子ども達の人気スポットになっています。まちのあちこちで地域力・市民力を実感することもできました。
今回、まちウォッチングに参加した子どもは1年生から5年生までのべ54人。「あんぜんマップ」は子どもが読めるように字を大きくし、漢字にはふりがなもふりました。マップの裏には、子ども達たちがチェックした場所の写真やコメントも載っています。小松川地域にはモノクロ版を全戸配布する予定ですが、見やすいカラー版もつくりましたので、ご希望の方は事務所までお問い合わせください。子ども達だけでなく、新しく住民になられた方々にもお役にたてば幸いです。
江戸川・生活者ネットワークは、これからもまちづくりへの子ども参加をすすめていきます。
〜子どもの目で見た〜「小松川・子ども あんぜん マップ」完成
ゆきやなぎ公園→