すすめよう!男女平等政策

健全なワークライフバランスのために

→旧中川河川敷の区境表示サイン「ようこそ江戸川区へ」の除幕式典で、区議会のみなさんと。(3/17)政策決定の場に女性を増やすのも大事なこと。 

私の議員生活1期目はあと1ヶ月余り。初めての議会質問は4項目ありましたが、その一番目が「男女共同参画」についてでした。しかしこのところ、このテーマへのバックラッシュが以前にも増して強まっています。計画づくり、条例づくり、イベントの実施が、男女共同参画社会の形成に向けた3点セットと言われますが、その中で、条例に関しては最近特に難しさが表れています。

昨年12月、市川市の条例が大きく変えられてしまったことは本当にショックで、このテーマに対して懐疑的な見方をする方々の動きもあることはわかっていますが、それにしても市民参加で十分に議論した上での全国に誇れる内容を、一部の議員が短期間のうちに男女の役割を固定化する内容に変え、国の基本法とも矛盾するものに後退させてしまったとは・・。これについては、市の男女平等推進審議会委員15人のうち、10人の方々が「新条例は受け入れがたい内容」として先月、辞表を提出されています。4月施行の新条例のゆくえやいかに?

「男女平等」「男女共同参画」というと、何だかこれからは女性ばかりがいい思いをする、とかん違いされる方がいるようです。しかし、寅さんじゃないけれど、「男はつらい」ことが多く、自殺者が圧倒的に男性に多いことがそれを物語っています。一方、女性はこれまで、意欲や能力があっても、職場でも家庭でもそれが十分に発揮できず、女性であるということだけで損をすることが多かった。男がつらくて、女が損な世の中なら、どちらにとっても生きにくい、暮らしにくい世の中です。これを、どちらにとっても人として豊かに生きられる社会にしていこうという、至極明快なことが男女共同参画です。いまどき、家庭モデルを、正社員の夫、専業主婦の妻、子ども2人、としていること自体、そもそも実態に則しておらず、時代錯誤もはなはだしい・・。

男女がともにワークライフバランスを保つためには男女平等政策は必要不可欠! 懸案の少子化についても、働いている人ほど、2子、3子を産む率が高く、少子化対策の大きなポイントです。江戸川区でもようやく、23区でいちばん最後に「男女共同参画推進計画」が策定されます。ひるむことなく前進し、計画だけでなく、条例の制定を目指していきましょう。