今、江戸川ネットのトップサイトでお伝えしている「篠崎ビオトープ」は、江戸川河川敷に残る篠崎南坂桶管を活用し、ひとだけでなく「すべての生きものの命にやさしい」場所づくりの第一期完成となったものです。豊かだった昔の江戸川の自然を復活させたいとの市民の熱い想いの結集であり、荒川河川敷の下平井に続き、区内では2箇所目の「水辺の楽校(がっこう)」でもあります。
「開校式」そして「ネイチャーウォーク」では、運営を担うNPO「みずとみどりの寺子屋」のみなさんから、ここに生息する動植物についてたくさんのお話を伺いましたが、絶滅危惧種の「ミゾコウジュ」の群生も見られるなど、この地を守る意義を改めて実感しました。
ところが、このビオトープは、江戸川区のビッグイベント、今年は8月2日(土)開催の「花火大会」会場至近にあり、火災防止のために刈り取りが行なわれるエリアとなっています。「消防法」の定めにより毎年行なわれるものですが、今年は、群生する「ミゾコウジュ」や「ヤブカンゾウ」を保護するために、区環境促進事業団立会いのもとにこれら希少植物を柵で囲い、刈り取らない措置がとられました。
花火の打ち上げ場所をもう少し下流に移動させれば、刈り取りそのものを回避できることも考えられるため、先日の「建設委員会」で質問したところ、「希少植物の保護は区としても取り組まなければならないので、花火大会についても検討していく」との回答がありました。
「いのち豊かな場」「いつ誰が訪れても心地よく散策できる場」として、「自己責任」のもとに、みんなで大事に育てていきましょう。車いすの方も自然散策できるようバリアフリー園路となっています。ただし、犬の散歩はご遠慮を。他の生きものの脅威となるからです。