私たち生活者ネットワークは、地域政党ですが、これまでも国政選挙においては、常に政権交代を目指して取り組んできました。悲願であった政権交代はかなったものの、政治と金の問題、そして何よりも普天間基地移設問題における政治の迷走に落胆をし、納得がいかない、という思いを抱かれた方も多いのではないでしょうか。このことをきっかけに鳩山さんは退陣、連立政権の一角が崩れました。
政権交代というと二大政党制ということがよく言われますが、議員数の多い大きな政党が決定権を行使するのでは、これまでの政治と何ら形は変わりません。二大政党制よりも、さまざまな政党が協議をする中で意思決定すること、ここに、民意がより反映される政治の展開があり、ここにこそ大きな価値があると考えます。
50年もの長きにわたり、一つの政権が続いた結果、国民の生活を疲弊させきってしまったこの国の政治を、国民の生活が第一の政治に変えていくにはある程度の時間がかかると思います。今後は政権与党の手腕がますます問われることになりますが、一方で、政権交代を選んだ有権者も自らの投票行動にきちんと責任を持ち、生活者の声を積極的に発信していくことで議員との信頼関係を築き、新しい政治をともにつくっていく、この姿勢を忘れてはなりません。
私たちは、歴史的なこの政権交代の意義を、市民がより実感できるように、政権交代を実りあるものにするために、存分に力を発揮できる人を国政に送りたいと考えます。
市民が積極的に政治に関わる、その第一歩が選挙です。それが国民の求める政治をつくり、またその政治家を育てる、そしてそこで培われた政治力がきちんと機能することで市民生活が豊かになっていく—。主権者である国民と、その国民の代表がwin winの関係をつくることが重要です。
政治とは、予算や政策の優先順位を決めること。人が大切にされる政策こそが優先されなければなりません。そして、そこに必要なのが生活者の視点です。まだまだ届いていない当事者の声が反映される政治をともにつくっていきましょう。