東北地方太平洋沖地震発生に伴う区の状況

対策本部から連絡体制へ

 国内観測史上最大の東北地方太平洋沖地震発生に伴い、区では発災直後、災害対策本部を立ち上げました。区議会も昨夕、各会派の幹事長が招集され、被害状況報告を2度にわたって受け、今日は、朝一番と午後の対策本部会議の内容について、情報提供を受けました。

 それぞれの区施設では管理職をはじめとする職員が泊まり込み、小学校13校で132人、中学校8校で139人、5か所の各事務所では480人、タワーホール船堀や地域のコミュニティ会館など7か所でも115人を受け入れ、地元住民や帰宅困難者の対応がなされました。
 
 12日午後現在、学校避難者は、清新二小以外すべて区民施設に移動しましたが、8施設での受け入れは36名と減少しています。

 火災は昨日、中葛西で1件、臨海町で2件ありましたが、いずれも鎮火。今日は小松川の荒川河川敷でも発生しましたが、すぐに消火されています。

 区施設の耐震や道路・橋などのチェックは各所管が午前8時から開始。総合体育館大体育室と、学校一校に給水施設の不良が判明しました。民間住宅の耐震についても、建築事務所協会や民間企業に依頼。平井で一件建物の損壊が確認されています。

 老朽化した区役所本庁舎にそびえるように設置されていた排気筒が損傷。倒壊の恐れがあることで、昨日から周辺道路も立ち入り禁止となっていましたが、今日の午後、無事撤去されました。

 区では幸い人的被害がなく、物的にも大きな被害はありません。12日午後、津波警報も解除され、これに伴い、災害対策本部は連絡体制へと移行することになりました。

 それにしても、被災地の惨状はすさまじいものがあります。現地の方々はもちろん、ふるさとの状況に胸を締め付けられている方々も多いことでしょう。亡くなった方、不明の方々の数も増える一方で、言葉もありません。

  原子力発電所における二次被害は何としても食い止めなければなりません。