生産する消費者たること

つながりを大切に復興支援を

 今日は、生活クラブ生協まち江戸川の定期大会に代議員として出席しました。

  組合員歴早20年。初めての出産を控え、区の母親学級で食生活の重要性を学んだことが加入のきっかけでした。今は戸別配送が多くを占めていますが、当時は班活動のみ。食べ物の安全確保はもちろんのこと、仲間が身近にいることで、初めての子育ての不安も解消されていたように思います。地域での消費材開発第一号となった豆腐開発プロジェクトに参加し、大きな収穫を得たのもいい思い出。専業主婦だった私が議員を務めたのも、生活クラブ生協から生まれた代理人運動によるものです。出産、育児を経験する上で、さまざまなことに気づき、行動にもつながりました。「大人になってからの学校」、それが生活クラブだと思っています。

 さて、原発事故による、子どもへの健康被害が心配されています。
 政府が発表している放射能セシウム基準は、飲料水や牛乳・乳製品では200ベクレル/kg。チェルノブイリの時の輸入食品の基準は370ベクレル/kgですから、かなり甘い基準であることがわかります。生活クラブ生協では自主基準を持っており、国基準の10分の1、37ベクレル/kgとしてきたところです。

 しかし、日本の食生活を支えてきた東北地方での甚大な被害により、生協の共同購入のシステムも大きく狂いました。壊滅的被害を受けた漁場、農地、一瞬にして命を落とされた提携生産者の方々・・。こうした中、「安全・健康・環境」自主基準の緩和を余儀なくされ、しばらくは国の暫定基準を準用することになりました。規格変更や代替品対応なども一部行われています。

  今日の大会では、こうした対応について、組合員から苦情も寄せられている、との報告がありました。放射能は生体濃縮するため、妊婦や乳幼児は特に注意が必要です。しかし、「40代以降であれば、さほど気にしなくていい。むしろ大人が積極的に食べるべき」とは、先日の田中優さんのアドバイス。

  私たちは計画購入して食べ続けることで生産者を支え、国内自給率を高めています。そして生産者は消費者の思いに応え、おいしくて体によくて、自然を壊さない食べ物を適正価格で供給しています。

  私たちの食は、生産者とともにあります。生産する消費者たることが、被災地の復興支援です。今こそ、つながりを大切に。