その進め方に異議あり~「利根川・江戸川河川整備計画原案」

 利根川水系利根川・江戸川河川整備計画(原案)に対する公聴会が、2月24日(日)から26日(火)まで開催されました。4会場で開かれ、合わせて33人が公述人として、原案に対する意見を述べました。この計画策定は、民主党政権時代、当時の官房長官裁定により、八ツ場ダム本体工事に着工するための条件とされていたこともあり、昨年から急ピッチですすめられてきたものです。 

 本計画は、2006年11月から08年5月まで検討されたことがあり、やはり公聴会も開かれましたが、頓挫した経緯があります。このときは、渡良瀬川や霞ヶ浦、鬼怒川・子貝川、中川・綾瀬川など、それぞれの支川も含め、有識者会議や公聴会が開かれましたが、今回は「利根川・江戸川」本川のみの計画になってしまっています。しかも、佳境に入っていた利根川・江戸川有識者会議は、昨年12月25日から今年の1月28日まで、理由もなく9回連続で中止となりました。国交省の一方的な通知によるものです。そして、有識者会議に策定作業の進め方を諮ることもせず、複数の委員から治水安全度や目標流量の設定についての厳しい意見が出ていたにも関わらず、それをそのまま「原案」として公表するという暴挙となりました。その委員の方々が出された、運営に抗議する公開質問書はこちらから。

 利根川水系は流域自治体も流域住民も多く、そのため、関係者の意見がまとまらなかった前回の反省に立ち?、丁寧なプロセス抜きでやるしかない、ということなのでしょう。1997年の河川法改正により明記された「住民意見の反映」はすっかり反故にされています。 

   計画原案には、八ツ場ダム建設、そしてスーパー堤防建設が盛り込まれました。公述したのは、ほとんどがこうした公共事業に反対する市民。 私もその一人です。