災害に強い東京のまちづくりに市民の意見を!

前回お伝えした「災害に強い首都『東京』形成ビジョン(中間まとめ)」に関し、国と東京都の要請に基づき、事前に意見を提出したのは23区中14区(千代田・中央・港・新宿・墨田・大田・杉並・北・荒川・板橋・練馬・足立・葛飾・江戸川)。

この意見について、スーパー堤防事業見直しに向けた活動をともに続けている仲間のおひとりが、ワードの自動計数による分析をされました。以下は、下段の一覧表から抜粋したものです。

<意見の文字数 ベスト5>

1.江戸川区  4402字

2.荒川区   1304字

3.葛飾区   1266字

4.板橋区   1093字

5.練馬区    851字

<『高規格堤防』というワード数 上位>

1.江戸川区   18回

2.葛飾区     5回

3.板橋区     4回

4.足立区       2回

他10区は0回。

いずれも江戸川区が突出しています。

江戸川区は、高規格堤防を国とともに推進するにあたり、そのためのしくみとして、事業の必要性を国が周知する、種地取得・先行買収を国が行う、先行買収に係る移転補償費も国が持つなど、役割、費用面について細かく要望しています。本事業の根幹を揺るがす地盤強度不足に見舞われた点について、今後に向けて安全性確保のための要望があっても良さそうですが、それはなし。

盛り土の地盤強度に係る国の責任について言及しているのは、やはり対象エリアにあり、事業が行われている足立区。同じ対象エリアでも江東区・世田谷区はそもそも意見未提出。本事業に対する各区の姿勢、温度差が見て取れます。

そもそもこの取り組みは、昨年8月の、国交大臣と東京都知事による江戸川区小松川スーパー堤防(高規格堤防)視察を踏まえてスタートしたもの。しかし当地のスーパー堤防は、大雨により道路冠水を引き起こし、内水氾濫に極めて弱いことがわかっています。また、当時の施行責任者は「非技術的河川事業」と述懐、その内容も公表されています。視察時、こうしたことは誰も説明せず、お二人はきっとご存じないのでしょうね。

23区民、都民、そして全国津々浦々のみなさん、

本ビジョンについての意見募集の締め切りが 今週14日(水) に迫っています。*必着

こちらからどうぞご意見をお出しください。

 

23区意見書分析のサムネイル